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星稜ナイン、20日準決勝へ練習

8/19(月) 13:48配信

北國新聞社

 夏の甲子園で星稜ナインが24年ぶりに準決勝へ駒を進めた。選手のそばで躍進を支えているのが、背番号をもらえなかったサポート役の部員16人。応援団長を担う吉本有佑(ゆうすけ)さん(3年)もその一人で「自分の仕事は雰囲気づくり。チームの成長を途切れさせない」と共闘の思いを強くして汗を流している。

 17-1と猛打を放った仙台育英戦から一夜明けた19日午前、星稜は兵庫県西宮市の津門中央公園野球場で練習に臨み、50人超の報道陣の注目を浴びる中、エース奥川恭伸や山瀬慎之助主将、前日7打点の今井秀輔らがリラックスした表情で体を動かした。吉本さんも普段通り「いいね」「その調子」とグラウンドで声を響かせた。

 ポジションは捕手。今春のセンバツは背番号17を手にしたが、甲子園を去った翌日にメンバーから外れた。悔しさを糧に奮闘したがメンバー復帰はかなわず、サポート役で最後の夏を迎えた。春まで生徒会長を務めたリーダーシップを宿舎やスタンドでも存分に発揮している。

 石川大会が始まる前、チームは揺れていた。「しっかり補佐してくれよ」「じゃあお前らもっと打てよ。たるいプレーしてたらやる気にならねえよ」。背番号組と衝突する場面もあったという。

 石川大会直前に行われた3年生の引退試合で、吉本さんは主将、背番号10で出場。この日ばかりは奥川や山瀬らレギュラー陣が裏方に回る。2度打席に立ち、二塁打と3球三振。「自分らしいなと思った。悔しさはあったが、涙は出なかった。あの試合でチームが一つにまとまった」と振り返る。

 20日、決勝進出を懸け岐阜・中京学院大中京戦(午前11時半開始予定)に臨む。背番号はなくても部員77人の心は一つ。吉本さんは「メンバーを後押しすることが恩返し。ベンチより広いスタンドで誰よりも盛り上げたい」と誓った。

北國新聞社

最終更新:8/19(月) 13:48
北國新聞社

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