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キャセイ航空CEO辞任では不十分か、香港デモ巡り中国の圧力続く

8/19(月) 12:22配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): キャセイパシフィック航空は香港での抗議活動に従業員が参加したことで中国政府の怒りを買ったが、ルパート・ホッグ最高経営責任者(CEO)の辞任で今回の騒動を乗り切れると期待しているようだ。しかし、それで十分だろうか。

後任のオーガスタス・タン氏は、キャセイ航空にとってますます重要な市場となっている中国をなだめつつ、香港のデモ長期化に伴うスタッフや顧客、投資家からの影響を最小限に抑えるという難しい職務を引き継ぐ。

中国はドル箱市場へのアクセスを求めながら共産党の方針に従わない企業を批判する姿勢を強めており、同社の状況は中国を巡る教訓となりつつある。

香港のアクティビスト(物言う株主)、デービッド・ウェブ氏は中国中央テレビ局(CCTV)がホッグ氏辞任のニュースを報じた数時間後にブログで、「これは中国政府への最もひどいこびへつらいだ」と指摘。香港の主な職場では官民問わず、デモ行進に参加した従業員がいるとして、「全てのCEOが辞任しなければならないのだろうか」と問い掛けた。

中国の航空当局がキャセイ航空に対して一連の要求を9日に突きつけたのを受け、スワイヤーのマーリン・スワイヤー会長はその3日後、北京を訪問して当局者と会談した。しかし、ホッグ氏の引責辞任でも中国が満足するかどうかは不明だ。中国は香港を含めてキャセイ航空の売上高の約半分を占める。

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報はホッグ氏の辞任について、「過激な」従業員に対するキャセイ航空の「生ぬるい態度」を償うには不十分かもしれないと指摘。「キャセイによる新たな対応は小さ過ぎて、傷ついた評判や失った顧客を取り戻すには十分でないと広く受け止められた」と付け加えた。

原題:Cathay Remains Under Scrutiny as CEO Takes Fall for Protests (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Kyunghee Park, Evelyn Yu

最終更新:8/19(月) 12:22
Bloomberg

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