ここから本文です

吉田茂が愛した地酒、大磯のご当地ブランドに 「大きな決断をするときに飲んでほしい」

8/20(火) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

◆「決断の聖地」全国で販売 高知の酒蔵とタッグ

 「昭和の大宰相」と呼ばれ、神奈川県大磯町内に邸宅を構えた元首相・吉田茂が愛飲した日本酒が同町内の酒店をはじめ、全国で販売が始まった。吉田が引退後も政財界の有力者が「大磯詣で」に通った旧吉田茂邸(同町西小磯)にまつわる縁から、同町が高知県の老舗蔵元と連携してブランド化した。その名も「決断の聖地」。町は「全国展開すれば、旧吉田邸の存在を広くアピールできる」と意気込んでいる。

 吉田が生前愛したのは、実父の出身地でもある高知県の地酒「司牡丹(つかさぼたん)」。1603年に創業した老舗の司牡丹酒造が手掛ける地元の清流を使った純米酒で「冷やしても熱燗(あつかん)でもいい。淡麗辛口なので一緒に食事が進む。特にお刺し身と一緒に飲むのがお勧め」と同酒造の竹村昭彦社長。

 官僚出身の吉田は1947年の総選挙で高知県から立候補。「それまで洋酒を好んでいた吉田が、地元の支援者に勧められてからは(司牡丹を)すっかり気に入り、どこへ行っても飲むようになったようだ」(竹村社長)。60年には同酒造を訪れて、竹村社長の曽祖父の源十郎さんと懇談。当時の写真が現在も同酒造に残る。

 吉田は政界引退後も影響力を持ち、多くの政治家が足を運んだ邸宅だが、2009年に焼失。その後再建され、17年度から一般公開が始まった。1年足らずで10万人の来館者を達成するなど、町は観光の核の一つに位置づける。

 町は旧吉田邸を戦後日本の政治における「決断の聖地」として全国で売り込もうと、18年には吉田と縁の深かった同酒造とパートナー協定を締結。町内の酒販店全9店舗と大磯迎賓館では7月から販売を開始、今後はインターネットでの販売なども検討するという。竹村社長は「大きな決断をするときに飲んでほしい。食べて飲めばストレスも和らいで、元首相の御霊(みたま)が決断を後押ししてくれるはず」とPRしている。

 一升瓶3940円、四合瓶1930円(税別)。問い合わせは、同酒造電話0889(22)1211。

神奈川新聞社

最終更新:8/20(火) 5:00
カナロコ by 神奈川新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事