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木星にもっと巨大な何かが衝突したっぽいです、大昔

8/20(火) 11:31配信

ギズモード・ジャパン

ことごとく衝突されやすいようです。

ついこないだも木星が巨大な何かに衝突されたらしいとお伝えしたばかりですが、さらにスケールの大きい衝突の可能性が出てきました。

学術誌『Nature』に8月14日付で発表された論文が、木星がまだ若かった頃、地球の10倍はあるようなものすごく大きな天体と正面衝突したという仮説を打ち立てました。

仮にこれが本当だったとしたら、木星に関する謎がきれいに解けるのだそうです。

木星の謎

太陽系最大の惑星である木星。質量の90%以上が水素とヘリウムでできたガス惑星です。中心核があるとされているものの、どのような物質でどのように構成されているのかはいまだ謎のまま。

NASAの探査機ジュノーは、2016年に木星に到達して以来、木星の周回軌道から木星を観測してきました。そしてジュノーの観測データが明らかにした木星の重力場から推測するに、木星の中心核はいままで想定されていたよりもずっと巨大で希薄、しかも重元素に富んでいる可能性が出てきたのです。

たいがいのガス惑星は固い中心核のまわりを密度の低い環境が取りまいていますが、木星はその逆。でもどうやったらそんな中心核の成り立ちを説明できるのかは謎でした。

シミュレーション結果がドンピシャ

そこで、アメリカ・日本・中国・スイスの研究チームが立てた仮説が大規模な衝突でした。研究に携わったアストロバイオロジーセンターのプレスリリース(PDF)によると、まだ若かった木星と、地球の10倍の質量を持つ天体とが正面衝突する3次元流体数値シミュレーションを実施したところ、ドンピシャな結果だったらしいのです。

衝突した天体は木星の深部まで到達し、木星の中心核と衝突合体することがわかります。衝突に伴う衝撃波と駆動される乱流による擾乱の影響で、木星の中心核の物質は上層部へと輸送され、周囲の水素・ヘリウムと激しく混合します。その結果、密度の低い、大きく広がった巨大な中心核が形成されました

アストロバイオロジーセンターのプレスリリースより抜粋

ちなみに、ただ表面をかすめたり、横から接触したりという程度の生半可な衝突では、木星の中心核を揺るがすほどの衝撃波は生まれなかっただろうとのこと。

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最終更新:8/20(火) 11:31
ギズモード・ジャパン

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