ここから本文です

イラン、解放の石油タンカーめぐりアメリカに警告~中東にエネルギー依存する日本も看過できない

8/20(火) 17:50配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月20日放送)にジャーナリストの有本香が出演。イラン外務省が解放された石油タンカーを巡り、アメリカに警告したニュースについて解説した。

イランが解放の石油タンカーを巡り、アメリカに警告

イラン外務省は、イギリス領ジブラルタル自治政府に拿捕され、その後に解放されたイランの石油タンカーについて、アメリカがタンカーの拿捕を試みた場合に重大な結果を招くと警告した。またイランの有力議員は、タンカーが目的地に到達するまではイギリスの危機は続くとも述べている。

飯田)解放を巡って、アメリカはやめてくれと言っていたのですが。

有本)そうですね。いま日本に問いかけられているのは、アメリカは有志連合という言い方をしているけれど、有志連合という言葉のイメージよりも、自分たちの国のタンカーは自分たちで守れという話ではないですか。日本の場合は、ホルムズ海峡という世界最大の難所、ここを通る船がほぼ日本のエネルギーを支えていると言ってもいい。日本の場合、原油関係の9割近くが中東から来ています。その内の、さらに85%ぐらいがここを通るのですよ。だから、これを守らないという考えはないですよね。しかし最近の調査では、6割近い人が有志連合の参加に反対だと言っている。

飯田)世論調査で、ホルムズ海峡に自衛隊を送るなと。

中東に依存する日本の原油事情

有本)確かに、いまの体制のまま自衛隊をホルムズ海峡に送って、不測の事態が起きたときに果たして対応できるのか。あるいは自衛官の方に過度の負担が行くのではないかという懸念もあります。けれど送らないという選択肢は、はっきり言って私はないと思います。いまのトランプ政権は、日本のタンカーもアメリカが守ってあげますよ、という話にはなりませんからね。

飯田)そうですね。周りは守られているタンカーなのに、ある意味で日本に関係するタンカーだけが、丸裸で突っ込んで行かなくてはならない。

有本)それでいいのかという話でしょう。いまタンカーは大型化しているけれど、中東から油を運んで来るものの1隻分が、日本全体で賄われる原油の1日半分くらいです。2日分もつかどうかなのですよ。だから仮に1隻やられてしまうと、結構なダメージなのですよね。

飯田)いきなり他からというのは無理だし、備蓄もさほどない。

有本)備蓄が大体3ヵ月分くらいと言われています。これは長年の懸案で、なぜいつまでも中東依存しているのかということは、ずっと言われて来ました。いまは選択肢も若干増えていますよね、例えばシェールオイルだとか。しかし、それでも問題はあるし、エネルギーというものはイコール価格ですよね。仮に自国に資源があるとしても、できるだけ温存して外から安定的に、しかもコストが安く買えるのであれば買うというのは1つの考え方だから、中東から買うのもいいのですが。でもこれだけリスクが懸案化して来ると、国として何も対処しないというのはおかしな話です。やはりここは冷静な議論がいると思います。

1/2ページ

最終更新:8/20(火) 17:50
ニッポン放送

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事