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巨人をV字回復させた 村田善スコアラー室長兼ブルペンコーチの頭脳

8/20(火) 16:40配信

東スポWeb

 V字回復の要因はブルペン改革にあり!? 首位・巨人が再び独走態勢を築こうとしている。一時は首位陥落の危機にも陥ったが、19日時点で2位DeNAまで5ゲーム差。4連勝と波に乗り、早ければ22日にも優勝マジックが点灯する。チームが復調したキッカケはどこにあったのか。ひそかに注目を集めるのが、今月上旬に急きょ配置転換となった村田善則スコアラー室長兼ブルペンコーチ(45)の存在だ。

 チームはこの日、20日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)に向けて敵地入り。今月4日には2位に0・5差まで迫られたが、今では貯金16まで回復させた。要因は様々あるだろうが、その一つと言われているのが今季2度目の配置転換だ。

 リリーフ陣のテコ入れとして、今月2日から村田善スコアラー室長を新設したブルペンコーチ兼務に。原監督は同コーチの緊急登板について「経験値もあるから登用した」と説明していた。一見すると地味にも思える配置換えではあるが、この一手にライバル球団からは「普通はシーズン途中にスコアラーをコーチにはできない。村田コーチは巨人(2016、17年)や侍ジャパン(17年WBC)でバッテリーコーチを経験しているからスムーズに配置転換できた。よく考えられた策」とうなる声も上がっていた。

 では、実際にチーム内では何がどう変わったのか。村田善コーチは「監督からは『スコアラーの目で指導してほしい』と言われました。登板イニングと対戦する打者を想定して投手にそれぞれアドバイスしています。スコアラーの時と違い、今は試合中の打者の球種への反応を見て、それを投手にダイレクトに伝えられています」と明かした。

 現場の選手の反応も上々だ。例えば、日本ハムからトレード加入した鍵谷は「ブルペンから打者を想定して投げると、いいシミュレーションになる。特に自分はまだセ・リーグの打者のデータがそんなに入っていなかったので、村田コーチのアドバイスはとても助かっています」と感謝しきり。ちなみに8月の8試合で防御率は0・00だ。

 5勝1敗で乗り切った直近の阪神、広島との6戦でチームは満塁のピンチを8度も迎えながらすべて無失点。各投手陣の踏ん張りはもちろんだが、村田善コーチが送る“生データ”も追い風となっているようだ。配置換え後、ドロ沼状態だったチームが貯金4(9勝5敗1分け)としたのも無関係とは言い切れないだろう。

「投手が抑えられるようになったのは、これまで各スコアラーが持ち寄ったデータの蓄積のおかげです。お互いデータが揃った後は読み合いなので裏をかかれることもあると思います」と謙遜しつつ自らも戒めた村田善コーチ。“Gの頭脳”がブルペンから原巨人のV奪還を後押ししていく。

最終更新:8/20(火) 16:44
東スポWeb

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