ここから本文です

野口啓代「夢みたい」 東京五輪新種目代表1号 牛舎から世界へ! 父手作りのクライミング壁

8/20(火) 20:39配信

スポーツ報知

◆スポーツクライミング 世界選手権 第9日(20日、東京・エスフォルタアリーナ八王子)

 東京五輪で初めて採用されるスポーツクライミングの女子複合決勝は野口啓代(30)=TEAM au=が2位。7位以上の日本勢最上位の選考基準を満たし、東京五輪新種目での個人代表1号を決めた。待望の五輪切符をつかみ、「もう本当、夢みたいで信じられない。(ボルダリングで一撃をして)今日結構来てるな、と思いました。リードの最後は余力が残っていなかった。あそこまで行けたのが奇跡」と喜んだ。優勝はヤンヤ・ガルンブレト(スロベニア)。

 野口は11歳の時に家族旅行で行ったグアムでクライミングの魅力を知った。中学入学後、牧場を経営していた父・健司さんが古い牛舎の片隅に、手作りのプライベート・クライミング壁を作ってくれたことで、ますますのめり込んでいった。“秘密基地”で毎日腕を磨き、世界のトップまで登り詰めた。2008年ボルダリングW杯で日本女子初優勝。ボルダリング年間優勝は09、10、14、15年の4回を誇る。

 「いつまで続けようか」。悩んでいた2016年、スポーツクライミングが東京五輪の追加種目に決まったことで、現役続行を決意した。長年日本のクライミング界を牽引してきたエースは、東京五輪での引退を既に表明している。「五輪が決まらなかったら引退しようと思っていた。あと1年クライミングができてうれしい。ボルダリングも2位で、年間ランクも2位。あと1年で金メダルを目指せるようトレーニングしたい」と話した。

 五輪で実施される複合はスピード、ボルダリング、リードの3種目の順位を掛け算し、ポイントの少ない選手が上位となる。各国代表枠は最大2枠で、残り1枠については11月の五輪予選大会(28日~12月1日、フランス)、20年4月のアジア選手権盛岡大会(27日~5月3日)が選考大会となる。

最終更新:9/6(金) 4:59
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事