ここから本文です

最後のロータリー車「RX-8」 生産終了後7年経ってもロータリーの開発を続ける理由とは

8/20(火) 17:20配信

くるまのニュース

ロータリーエンジンのこれから

くるまのニュース

 2019年時点で、マツダの市販車ラインナップにロータリーエンジン車は存在しないものの、マツダは現在も研究開発をつづけているといいます。

こんなにあった? 歴代ロータリー搭載車を画像で見る(40枚)

 市販車最後のロータリーエンジンを搭載したモデルは「RX-8」です。生産終了から約7年経ってもマツダがロータリーエンジンの開発を続ける理由とはなんなのでしょうか。

 マツダはRX-8の販売終了時、ロータリーエンジンをEV車の発電用エンジン(レンジエクステンダー)や水素ロータリーエンジンに活用していくと発表しました。

 近年EV車開発が激化していますが、EV車の弱点である航続距離を補う発電用エンジンとして、ロータリーエンジンの活躍が期待されます。

 マツダ技術説明会2018において、マツダ副社長の藤原清志氏は、ロータリーエンジンを活用したレンジエクステンダーの特徴について、次のように説明しています。

「まずは小型で軽量なことです。コンパクトであり、モータールーム・モーターコンパートメント内のレイアウトが容易であり、スペース効率を高められます。

 次に、ロータリーエンジンならではの低振動、低騒音性です。エンジンが作動しても高い静粛性を保つことができ、バッテリーEVならではの、静かで快適な移動空間を阻害することがありません」

 2018年1月に、トヨタが次世代EVコンセプトである「e-palette concept」を発表した際、アライアンスを締結した初期パートナーの企業のなかにはマツダの名前があり、次世代EVの発電用エンジンにロータリーエンジン技術の活用を想定しているといいます。

 また、水素ロータリーエンジンは、CO2排出量ゼロのすぐれた環境性能をもっています。マツダの水素ロータリーエンジンの研究は1990年代からおこなわれており、すでに2003年には実用化に成功し、2006年には初めてのリース販売もされています。

 水素ロータリーエンジンの利点は、ガソリン用のロータリーエンジンからの変更が小規模で済むため、低コストで実現可能な点です。また水素とガソリンを併用する「デュアルフューエルシステム」も可能なため、水素燃料の供給施設がない地域でも走行可能といった利点もあります。

 そしてもちろん、ロータリーエンジン車の復活は、マツダの悲願でもあるでしょう。2015年の東京モーターショーでは、ロータリーエンジン「SCYACTIV-R」を搭載したコンセプトカー「RX-VISION」が展示されました。

 自動車業界は100年に一度といわれる大変革期ですが、次世代モビリティへの活用もふくめて、ロータリーエンジンの展望もさまざまです。

1/2ページ

最終更新:8/22(木) 12:37
くるまのニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事