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熱中症予防は前日から勝負 救急医が教える10の秘策

8/20(火) 12:11配信

Medical Note

立秋を過ぎて暦の上では秋を迎えましたが、梅雨明け以降続いている厳しい暑さは衰える気配がなく、熱中症で搬送される方も依然多くいらっしゃいます。中には日光浴をしているうちに重度の熱中症になり、亡くなった患者さんも。熱中症予防に「こまめな水分補給と適切な冷房使用」はよく聞きますが、気を付けたいことは他にもあります。今回は熱中症予防で見過ごされがちな体調管理の重要性をメインに解説します。【国際医療福祉大学三田病院救急部長・志賀隆/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇熱中症で搬送された30代男性の“不覚”

冷房のない屋内での作業中に、体に力が入らない、吐き気があり、自力で歩くことができなくなったという男性が救急搬送されてきました。「昨日の夜は友人と飲みに行って遅くまで深酒をしてしまい、睡眠時間は6時間弱だったと思います。今朝は二日酔い気味だったので、気付けに濃いめのコーヒーを2杯飲んで朝食代わりにしてきました。なるべく水分は取るようにしていたのですが……」。点滴で症状が改善した男性は、そう話しました。

30代で持病もなく、体力にも問題がなかった男性ですが、実は前夜から朝にかけての行動にいくつもの“熱中症リスク”が潜んでいたのです。

◇勝負は前日から始まっている!

1)お酒は熱中症のリスク
まず知っておいていただきたいのは「アルコールが熱中症のリスクになる」という点です。というのも、アルコールを摂取すると利尿作用で尿が出る、睡眠の質が下がる、体温調節機能が低下する――などの影響があるからです。

2)お茶やコーヒーのカフェインにも気をつけよう
お茶やコーヒーはおいしく水分が取れると思うかもしれませんが、熱中症の季節には控えめにしましょう。なぜなら、飲んだ水分は結局、カフェインの利尿作用により尿として排出されてしまうからです。結果、十分に水分を摂取しているつもりが実際には脱水気味になってしまいます。

3)睡眠不足にも要注意
翌日に屋外や気温の高くなる室内などで作業や活動が控えている際には、7時間以上の睡眠をお勧めします。睡眠不足は体温調節機能を低下させ、熱中症のリスクになります。前日に屋外などで作業をして疲労がある場合には、普段よりも長めの睡眠時間が必要になります。

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最終更新:8/20(火) 12:11
Medical Note

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