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コウチーニョ、失敗に終わったバルサでの複数要因

8/20(火) 6:50配信

SPORT.es

マルセロ・ビエルサは、フットボールについての豊富な知識ゆえ賢人と言える。そんなビエルサに、バーミンガム・シティ監督であるペップ・クロテートが、過去に、あるアルゼンチン人選手の獲得に関してアドバイスを求めたことがあった。

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するとビエルサは、「君は何百回と映像を見て、彼の怪我、これまでのプレー、プライベートの部分を精査し、データも細かくチェックしたに違いない。彼について全てを知ることは可能だが、コントロールできない部分もある。それは新たな環境にどう順応するかという点である。未知のことであり、移籍前にそれを知るのは不可能だ」と返答している。

FCバルセロナでのフィリペ・コウチーニョは、まさにビエルサのセオリーを証明している。
高額な移籍金、リヴァプールからの退団の仕方、1月の加入、バルサの大きな期待、プライベートの部分など様々な点があげられる。

2018年1月、バルサは特別な才能を持ち合わせ、リヴァプールでビッグスターとなったワールドクラスの選手を獲得した。

ただ、鋭い洞察力を持った監督クロップは、コウチーニョのバルサ移籍がどのようなものになるか感じ取っていた数少ないうちの1人であった。

クロップは過去に、「リヴァプールに残れ、そうすれば栄光を築けるだろう。他のクラブに行けば、平凡な選手になってしまうだろう。しかし、リヴァプールであれば特別な存在になれる」とコウチーニョを説得していたことを明かしている。

■期待に胸踊るスタート
コウチーニョは、2018年1月にカンプ・ノウに舞い降りている。リヴァプールで同シーズンのチャンピオンズリーグに出場していたため、バルサではCLの出場資格がなかった。しかしそれは、新たな環境への順応に時間が割けるため、ポジティブな要素だと考えられていた。

コウチーニョにとってのバルサでの最初の数試合は、レアル・マドリーの会長フロレンティーノ・ペレスの「バルサでプレーするために生まれた」という言葉を強調していた。

ネイマールとアンドレス・イニエスタを足したようなプレースタイルで自身の居場所を見つけようと奔走していた。

実際にコウチーニョはバルサ加入後の2017/18シーズン後半では、十分な結果を残している。
リーガでは8ゴール・5アシストを記録し、スペイン国王杯でも準決勝バレンシア戦と決勝のセビージャ戦でゴールをあげている。

■異なるプラン
しかし、昨シーズンは思い描いたストーリーとはならなかった。
バルサのスポーツマネジメント部門は、加入の際、コウチーニョをイニエスタのポジションで起用して、ネイマールの影に囚われなくていいと説明していた。

しかしバルベルデは、コウチーニョに対して異なるプランを持っており、彼ををウイングとして起用した。さらに、メッシが欠場となったレアル・マドリー戦をはじめ、複数の試合で右ウイングで起用した。

イニエスタの退団があったにもかかわらず、コウチーニョが最も得意とするポジションで起用されることは少なかった。試合に影響を与えられる組み立てのエリアからは程遠いポジションでのプレーを強いられ、コウチーニョは自信を失っていった。

■コウチーニョの性格
全ての問題がピッチ上だけにあったわけではない。物事がうまくいかず、移籍金1億6,000万ユーロ(約188億円)というプレッシャーもコウチーニョに重く圧し掛かっていた。

また、与えられた役割に納得がいかなければ、監督に意見を求めるべきだが、コウチーニョがそうすることはなかった。更にはレオ・メッシやルイス・スアレスが彼に対して見せたような優しさをチームメイト全員が見せたわけでもなかった。

カンプ・ノウのブーイングに耳を覆ったこともあった。しかし、結局はコウチーニョ自らが逆境をはね返すだけの力がないと感じたことがバルサを離れるという決断に至ったのである。

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最終更新:8/20(火) 7:37
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