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【蒼井翔太 インタビュー】自分の人生なんだから自分で舵を取らなきゃいけない

8/20(火) 10:02配信

OKMusic

自分の本質的なものが滲み出たライヴだった

──逆に幕開けはガウンで顔もあまり見えず、でも、攻撃性の高い曲で投げキッスをするわ、ロングトーンを叩き付けるわで、これまた絶大なインパクトがありました。

本当はまったく顔が見えなくても良かったんですけど、スタッフに“ちょっと顔が見えるとみんな喜ぶよ”って言われて。そしたらオープニング映像を改めて観ていて、チラッと顔が覗いた時に僕自身が“うわー!”って拍手しちゃったんですよ(笑)。僕、自分のライヴを観た時に、なぜか自分だと思えないんですよね。ダンサブルな楽曲だと目つきもすごく鋭くなってて、自分ではそんな意識はなかったから“うわ、すごい挑発的な顔してる!”って驚いちゃう。特にアンコールの最後に歌う曲って…毎回他の曲とは絶対に違う顔をしているんですよね。良い意味で素に戻っているというか、“あぁ、緊張してるなぁ”って思いました。特に今回の「君のとなりで」は蒼井翔太として自分が初めて作詞作曲した曲なので、生まれて初めて書いたみんなへの感謝のお手紙でもあるんです。そんな楽曲を5年もの間ずっと歌い続けてこられたのはすごいことだし、“今日もありがとうね。またいつか会おうね”みたいな気持ちで歌っていたら…曲が終わりに近づくごとに寂しく感じちゃって。でも、歌い終えたら、また次に会うための日々が始まるとか、いろんなことが重なって込み上げるものがありました。

──感極まってましたもんね。最後に発せられた“ありがとう”のひと言も本当に真に迫っていて、もはや歌詞じゃないように感じたんですよ。心の奥底からあふれ出てくる真実の言葉にしか聴こえなくて、それだけ曲と気持ちがシンクロしていたんだなと。

本当にありきたりな言葉だけれど、どんなに“もういいよ”って言われても絶対に“ありがとう”を伝えていきたいって決めた曲でもあるんですよね。だから、本当はそこで美しく終わるはずだったのに、この日はもう1回ステージに出て「SMILE SMILE SMILE」を歌ったっていう(笑)。

──ツアー中、この日にしかやってないんですか?

やってないです。しかも、この曲はヘッドマイクでしか披露していなかったので、予定外のハンドマイクで歌ってみたら、すごく踊りにくかったんですよ! 床に手をつく時、片手が使えないからマイクを持ち変えなきゃいけないってことに歌ってる途中で気付いたりとか。それまでにも“失敗したからもう1回歌いたい”と思ったことはあったけれど、それで実際に行動に移したのって、これが初めてだったんですよね。そういう意味でも、いつも以上に“生”のライヴを感じてもらえる作品になったと思っています。

──それも“I”をフィーチャーしたツアーに相応しいですね。だから、DISC2のドキュメンタリーでも、いつもより素な部分を出しているんでしょうか?

そうです。いつもだったら舞台裏がメインなのに、今回は後日談みたいな感じで、今までとはまったく違うメイキングですね。やっぱり“WONDER lab. I”っていうタイトル自体が、今回はすごく大きかったんですよ。前回のツアーが“WONDER lab. Ø”だったので0から1になったとも取れるし、何もないところから1を生み出すっていうのは、蒼井翔太という前例のない道の中で、みんなの驚くことを新しく作っていくということにも当てはまる。そういう意味でも、自分の本質的なものが滲み出るようなライヴだったんじゃないかな。

──おかげで従来のファンも楽しめるのはもちろん、初めて蒼井さんのライヴを観た人でも何を訴えたいかが明確に伝わる作品になっていますよね。

良かった! ひとりよがりの映像は作りたくないので、それが観てくださった方にストレートに伝わっていただけてたら、すごくありがたいです。他にも全編LEDで作っていただいた映像も観どころだし、「Hungry Night」のバックでは公式マスコットのたむたむが結構出てくるので、そこも観てほしいですね。

──10月2日にはニューシングル「Harmony」がリリースされ、11月からはミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』に出演されますが、こちらに関してはいかがでしょう?

第1クールの「Tone」に続き、第2クールでも『この音とまれ!』のオープニングを担当させていただくことになったので、ぜひ「Harmony」も楽しみにしていただきたいです。『ウエスト・サイド・ストーリー』は宮野真守さんとのダブルキャストということでとても勉強になるでしょうし、またひとつ自分のターニングポイントになると思います。さらに自分の芯を強くするために、良い意味でひとつ何かが折れる出来事になるだろうから、覚悟してやっていきたいです。

──骨も一度折れたほうが太くなりますからね。

そう! 強くなるため。そこで改めて“0”から“1”になった蒼井翔太が何を生んでいくのか。今後も温かく見守っていただきつつ、”蒼井翔太”という歴史の目撃者になっていただければ嬉しいです。

取材:清水素子

OKMusic編集部

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最終更新:8/20(火) 10:02
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