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【chelmico インタビュー】明るいイメージ?そんなに単純じゃないです

8/20(火) 12:02配信

OKMusic

メジャーデビューを飾った前アルバム『POWER』を経て、ふたりの自由奔放すぎるアイデアが結実したアルバム『Fishing』。そんな新たな一面の背景には、彼女たちに根付いてきたイメージへの反発もあった!

chelmico インタビューのその他の写真

ポップさはそのままに、より自分たちが好きなことをやった

──メジャーデビューから1年が経ちましたが、振り返ってみて印象的なことは?

Rachel:いろいろあるんですけど、「爽健美茶のラップ」と「switch」かな。それぞれ爽健美茶のCMソング、テレビ東京系ドラマ『四月一日さん家の』のオープニングテーマに起用していただいたことが大きかったと思います。

Mamiko:メジャーデビューした頃はインタビューで実感を訊かれても、そんなの全然なかったんですよ。“今までと特に変わらないじゃん”みたいな。でも、タイアップのおかげもあって状況が一気に変わってきて、普段ラップを聴かない人にも届いてるんだなって。“私たちはアーティストなんだ”と意識するようになりました。

Rachel:プロになったって感じがする。

Mamiko:目まぐるしいけど、すごく楽しんでます!

──「爽健美茶のラップ」も「Player」(アルバム『POWER』収録曲)もテレビからよく流れてくるので、いろいろな人が無意識のうちにchelmicoの曲を聴いてますよね。

Rachel:私たちの名前と曲が一致してない方がまだ多いと思うんです。だから、フェスに出て歌った瞬間、“あーっ!”となってるのがお客さんの顔から伝わってきて、ライヴをやってても面白いんですよ。

──chelmicoをどうしていきたいかは、その都度お互いに話し合ってきました?

Rachel:どんな曲を作りたいかはよく話してましたね。『Fishing』ではまさにそういうのが一曲一曲で実現できて…分かりやすいところだと「Bye」はまみちゃん(Mamikoの愛称)が“ゴスペルをやりたい”って言い出して生まれた曲なんです。

Mamiko:ラップ以外にも好きな音楽がたくさんあるし、いろんなchelmicoを見せたかったんです。名刺代わりになるようなライヴ映えする曲を意識した前作に対して、今回は「爽健美茶のラップ」「switch」がアルバムに入るのを踏まえて、ポップさはそのままに、より自分たちが好きなことをやった感じかな。私たちって明るいイメージがあると思うけど、実はそんなに単純でもないんですよね。

──確かに、シリアスなこともしっかり表現されてると思います。

Mamiko:そう。でも、そこが意外と伝わってないと感じていて。若い人たちがライヴに来てくれるようになって、共感してくれる状況が生まれつつあるからこそ、ちゃんと歌詞カードを読むと深みが伝わるものにしたかったんです。

Rachel:明るいことを期待されるのも大変だもんね。私たちは基本よくしゃべるし、明るいけど、過剰に求められると“いや、そんなに明るくないよ”ってなっちゃう。張り切るのは自分たちらしくないというか、背伸びしない感じでいたいのが出ているアルバムだと思いますね。

Mamiko:chelmicoは何をしてもポップになるしね。メロウでしっとりなくらいが逆にちょうどいいのかもしれないです。

──今回のアルバムで自信があるのはどんな部分ですか?

Rachel:やっぱり“これがやりたい!”っていうゴールを設定して、そこに向かってみんなで作っていくのを全曲でできたことですね。今までは“作ってみたらこうなった”が多かったけど。

Mamiko:まずノートに“Fishing”って書いて、曲名を決めて、“こんな感じの曲にしたい”みたいなイメージを考えていったんです。アナログな作業をカフェでやって、それをトラックメイカーの方に伝えてね。

Rachel:トラックにしても何度かラフの状態でもらって、意見を出し合って完成形に近付けていけたので、音楽を作ることをもうひとつ深く知ることができて自信になりました。

Mamiko:例えば「BEER BEAR」はRachelの“アニメの曲を作りたい”っていうアイデアが発端で。

Rachel:chelmicoにアニメのタイアップがないなら、自分たちで架空のアニメやキャラクターを作って、そのテーマソングという体にしちゃおうって!(笑)

Mamiko:「Navy Love」なら“この画像みたいな曲を作ろう”ってところから始まったよね。

──画像?

Rachel:ワーナーミュージック本社の入口にレコードが飾ってあって、夕暮れ時の感じで椰子の木が映ってるジャケットだったんですよ。で、“このジャケ、いいね!どんな曲が入ってるんだろう?”“分かんないけど、このレコードに入ってそうな曲を作ろうよ”って(笑)。

Mamiko:あれ、誰なんだろう?  たぶんめっちゃ有名でしょ?

Rachel:あそこに飾られてるってことはレジェンドクラスだよね。

スタッフ:今、調べてきたらEaglesの『ホテル・カリフォルニア』でした。

Rachel:えーっ!? あれ、『ホテル・カリフォルニア』のジャケなんだ! 私、あの曲大好き!!

Mamiko:あははは! Eagles、ごめんなさい! でも、「Navy Love」はいい曲になりました。フックの通り、自分たちの思う“ちょうど良さ”が表現できたので。

Rachel:明るい夏の曲は結構作ってきたし、海辺のことばかり歌ってきたから、ジャケに惹かれて建物の描写を出したり。男の子目線で恋愛模様を書けたのも面白かったです。

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最終更新:8/20(火) 12:02
OKMusic

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