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【シド インタビュー】キャリアを重ねたからこそシンプルなことがやれる

8/20(火) 10:02配信

OKMusic

約2年振りとなるアルバムには“承認欲求”というSNS時代を象徴する言葉が掲げられた。結成16年目に突入し、新章という名の未来に向かっていく4人が開いた扉の先に広がった世界とは?

シド インタビューのその他の写真

“ここからどこに向かおうか”と話し合って作ったアルバム

──ニューアルバム『承認欲求』は温かく、“尖っている”と言うよりも溶かされるような歌やサウンドが印象的でした。シドは昨年から今年にかけて結成15周年で各地を回りましたが、そのツアーは今作にどう反映されていますか?

マオ:『SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 「いちばん好きな場所 2018」』は細かく回ったツアーだったし、各地で待っていてくれるみんなの顔を見に行くのも久しぶりだったので、それだけでもいろいろな感情が生まれましたね。ファンに会ったおかげで顔を思い浮かべながら歌詞を書けたので、そこはツアーがあったからこそです。あとは、ライヴハウスツアーでステージをたくさん踏んだ上でファイナルの横浜アリーナに移行した流れも、そのままアルバムに詰め込むことができたと思います。

Shinji:小さな会場や大きな会場を回る中、“こういう曲があったらいいな”とか“今までのシドではやっていないような曲を作りたいな”と思ったので、そういうものにも挑戦していますね。

──その挑戦というのは、曲調ですか? 音ですか?

Shinji:曲調も含めてですけど、主に音ですね。重ねた音も素敵ですが、ひとつの音そのものが強い…そういう音を出したいと考えていました。ドラムとベースしか鳴っていない中、ギターのアルペジオが入ってきただけで“音数が少ないのにこんな雰囲気が出るんだ!?”っていう感じがしました。

明希:僕は横浜アリーナで15周年が終わって、“これから”という意味で気持ちを切り替えて臨んだアルバムですね。もちろん15年やってきたことも反映されているとは思うんですが、“さぁ、ここからどう進もうか”っていう。

──資料には“新章”と書かれていますが、リセットに近い感覚ですか?

明希:そうですね。読んで字のごとく新しい一歩というか、16年、17年目を見越して作った感じです。

ゆうや:横浜アリーナにも“~その未来へ~”というサブタイトルが付いていたし、その時に演奏した新曲「君色の朝」もアルバムに収録されているので、つながりは多少なりとはあると思います。あと、今作は制作に入る前に“新しいシドとしてどこに行こうか”ということに対して、いろいろな意見が飛び交いましたね。

──その話し合いでは、どんな意見が出たんでしょうか?

マオ:“シンプル”と“引き算”という言葉はよく出てきた気がしますね。最初に温かくて耳触りがいいっておっしゃっていただいたのも引き算した効果が出ているのかなって。これまでのシドは音をどんどん積んでいったり、歌詞を複雑にしていく方向に進んでいたと思うんですよ。それはシドに限らず、バンドは続けていくとそういうスタイルになりがちなんですが、ここに来て怖がらずにシンプルにしてみようって。引いて変化させるということは、キャリアがないとなかなかできないと思うんです。やっとそういうことをやれる時期に来たんじゃないかっていう話は4人でしましたね。逆に他がシンプルだからこそ、思い切り音数を増やしたことが引き立つような曲も入っているし。

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最終更新:8/20(火) 12:26
OKMusic

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