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トランプ大統領再選の可能性あるも、支持率と米経済が心配の種

8/20(火) 17:00配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 2020年米大統領選に向け、トランプ大統領が民主党大統領候補に対し地歩を失いつつあることが、一連の世論調査で示されている。それでも、トランプ氏再選の可能性が絶望的になったわけでは決してない。

だがトランプ大統領は、支持率と米経済状況という2つの最も重要な予測の手掛かりについて、弱点を抱えている。

NBC・ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、FOXニュースによる2件の最新世論調査では、トランプ大統領の支持率は43%だった。低失業率や過去最高水準にある株価にもかかわらず、トランプ氏の支持率は政権発足以降ずっと平均40%代前半で推移している。

近年の歴代大統領の例と比較すると、これは現職にとって危険な領域だ。調査会社ギャラップの世論動向調査によれば、バラク・オバマ、ジョージ・ブッシュ(子)、ビル・クリントンの各氏の場合、再選を果たした選挙の直前には支持率が不支持率をいずれも上回っていた。

さらに悪いことには、怒りをかき立て分裂をもたらすトランプ大統領の政治スタイルは不支持率を高水準に固定し、トランプ氏には支持率を伸ばす余地がほとんどない。

とはいえ、トランプ大統領が来年11月の選挙で再選する可能性も十分ある。トランプ氏はどの民主党候補よりも多くの選挙資金を集めるとともに、共和党組織の後ろ盾がある。また、地理上の優位は極めて盤石であり、得票数で500万票のリードを民主党の対戦相手に許してもなお勝利することができるとの分析もある。

トランプ大統領にとって最大の不確定要素は経済だ。第2次世界大戦以降、2期目を懸けた選挙までにリセッション(景気後退)に見舞われない限り、歴代大統領は再選を果たしてきた。1992年の大統領選で敗れたジョージ・ブッシュ(父)氏、80年に敗北したジミー・カーター氏はともにリセッションが致命的となった。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によれば、米国が今後1年以内にリセッションに陥る確率はわずか35%とされる。ただし、米経済にはこのところ失速が見られ、リセッションを予兆するような幾つかの警報も発せられている。

8月のミシガン大学消費者マインド指数は2016年大統領選の直前以降で2番目の低水準で、無党派層と共和党支持者の間では大幅に落ち込んだ。

その一方でトランプ大統領の立場は独特だとする支持者の声もある。共和党ストラテジストのブラッド・トッド氏はトランプ氏について、「彼の支持率は政治おいて最も変化がない統計値だ。彼が何をしようと変わることがない。ほとんど真っ平らな線だ」と語った。

原題:Yes, Donald Trump Can Win Re-Election. But He’s Right to Worry(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Sahil Kapur

最終更新:8/20(火) 17:00
Bloomberg

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