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ピーチ、関西-奄美12月就航へ キャッシュレス決済で訪日需要強化

8/21(水) 20:35配信

Aviation Wire

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のピーチ・アビエーション(APJ/MM)は8月21日、関西-奄美大島線を12月26日に開設すると発表した。1日1往復運航する。同路線は同じくANAHD傘下のバニラエア(VNL/JW)が5月まで運航しており、7カ月ぶりの再開となる。また、奄美群島を盛り上げる取り組みを、鹿児島県と共同で開始する。

◆10月には成田線も

 運航スケジュールは、奄美行きMM205便は関空を午後2時10分に出発し、午後4時5分に到着。折り返しの関空行きMM206便は午後4時45分に奄美を出発し、午後6時15分に着く。

 ピーチは10月1日に成田-奄美線も開設。関空線同様、1日1往復運航する。12月の関空線就航により、奄美路線は2路線に拡大する。

 関空-奄美線は、バニラが2017年3月26日に1日1往復で就航。バニラの奄美乗り入れは成田線に続き2路線目で、関西空港と奄美空港を結ぶ路線は1998年以来19年ぶりの復活となった。ピーチは今年度末までにピーチを吸収するため、今年5月6日でバニラとしての運航を終了した。2014年7月1日に就航した成田線は今年8月31日で運航を終了し、10月1日からピーチ便として再開する。

◆奄美夕方着「泊まらざるを得ない」

 バニラは関空-奄美線の運航スケジュールについて、奄美着を午前11時台に設定しており、ピーチでは午後4時台の到着とする。鹿児島市の鹿児島県庁で会見したピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)は「夕方着とすることで、泊まらざるを得ない」と狙いを笑いながら説明し、「せっかく行くのだから泊まってほしい。奄美群島の自然の素晴らしさを体験していただかないと、リピーターになっていただけない」と述べた。

 関空-奄美線の搭乗率は、バニラが運航していた2018年度は72.9%だった。目標とする搭乗率について、バニラの社長を兼務するピーチの井上CEOは75%から80%とし、「就航当初は認知度が低い。リピータを獲得できれば上昇する」と期待を込めた。

 奄美群島は、2020年のユネスコ世界自然遺産登録に向けた活動を展開している。共同会見した鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事は「たくさん来ていただけるように、ピーチとともに誘客促進を図る」とした。県は閑散期対策やプロモーション費用として、1億500万円を助成する。

◆群島でキャッシュレス決済

 ピーチは県と共同で、奄美大島を中心とした奄美群島を盛り上げる「奄美群島応援団」を発足させた。観光資源と来島促進、経済貢献の3つを柱とし、地元企業や自治体をサポートするパートナー企業を連携しながら、地域活性化と経済発展を目指す。

 第1弾として、奄美大島信用金庫(あましん、鹿児島県奄美市)と、スマートフォン決済サービス「Origami Pay(オリガミペイ)」を提供するOrigami(東京・港区)と連携し、地域経済に貢献。群島内でのキャッシュレス決済の促進を図る。また、中国や東南アジア各国で一般的となっているキャッシュレス決済を導入することで、訪日客の利便性向上も狙う。

 ピーチは、奄美名物の鶏飯を機内食に取り入れて観光資源の開発に取り組む。このほか、空港などで配付するオリジナルの情報誌「PEACH LIVE」で特集することで、来島促進を図る。

 7月から奄美の地元企業などと連携しワークショップを開催しているピーチは、地域活性化などについて検討を始めている。ピーチの轟木一博執行役員は「地域と仲間になり、課題をともに解決していく」と述べ、第2弾以降も連携を進めるとした。

 第1弾となるキャッシュレス決済について、あましんの伊東寛久専務は「島外の人々だけでなく、島民も使えるようにする」と述べ、あましんの営業区域である奄美群島全体で導入する意向を示した。

 Origami Payを導入する加盟店の開拓は、2月から開始した。Origamiの桑原智隆取締役は、「(ピーチが就航する)10月1日からギアが変わる」と述べ、就航を契機としたキャッシュレス決済の浸透に期待を寄せた。

Yusuke KOHASE

最終更新:8/21(水) 20:35
Aviation Wire

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