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阿見の組合「大地のめぐみ」 都内の直売所引き継ぐ

8/21(水) 13:00配信

茨城新聞クロスアイ

阿見町小池で農産物直売所を運営する農事組合法人の「大地のめぐみ」(同町、中島悟代表理事)が17日、農家が取れたて野菜の生産から販売までを行う新たな直売所を東京都板橋区にオープンした。中島代表理事(48)が出荷していた直売所の閉店を受けて、地域客とのつながりや農家が直販できる場所を継続しようと運営を引き継いだ。中島代表理事は「品質と鮮度を重視した店づくりで評価されてきた。思いを継承していきたい」と意気込む。

直売所「大きなかぶ」は、都営三田線志村坂上駅から徒歩約10分。主に旬の青果物を前日に収穫して陳列する。阿見町を中心に県南地域の農家約30人が出荷する。有機肥料や堆肥にこだわった土づくりや減農薬で持続可能な農業を行う。大地のめぐみの直売所は2店舗目。

閉店した直売所「つくばのやさい畑」はつくば市と近隣を中心に県内外の農産物を農家が直送。“地域の台所”として新鮮で多品目、地元客の求める野菜を作るなどして信頼を獲得し、地域に根付き20年営業してきた。

「つくばのやさい畑」代表を務めてきた高野栄さん(63)=つくば市上岩崎=の住む旧茎崎町は都内を中心に首都圏で引き売りをしていた地域。野菜をトラックで輸送する父の姿を子どもの頃から見てきた。「自分たちで売ろうという意識が強い地域」という。高野さんは以前、都内を車で行商。農家自慢の野菜を直接販売できる場所をつくろうと、農家5人で直売所を始めた。販売まで関わる魅力を「農家の思いが届くこと。消費者のニーズを判断しやすくなった」と話す。

店は右肩上がりで売り上げを伸ばし2009年に売上高1億円を超えた。福島第1原発事故が発生し、客足は落ち込んだが営業を続けてきた。徐々に回復したものの、高齢化で店を閉じることに。高野さんは「これまで出荷してきた県内の農家たちが直接販売の形態を継いでくれてありがたい」と喜ぶ。

新店舗では、新米祭りや収穫祭などのイベントも継続する考え。中島代表理事は「数日間流通してようやく手に入ることが多い都内の人に、取ってすぐに食べるとさらにおいしい野菜を引き続き味わってほしい」と話している。営業時間は午前10時~午後5時半。水曜定休。問い合わせは大地のめぐみ事務所(電)029(846)3564。
(大貫璃未)

茨城新聞社

最終更新:8/21(水) 13:01
茨城新聞クロスアイ

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