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2019年のIC世界市場予測、DRAM売上高は37.6%減

8/21(水) 18:17配信

EE Times Japan

 米国の市場調査会社IC Insightsは2019年7月31日(現地時間)、2019年のIC製品の世界市場予測を発表した。カテゴリー別の売上高は、DRAMが、IC市場全体の17%を占めてトップを維持するものの、前年比では37.6%減少する見込みだという。また、NAND型フラッシュメモリ(以下、NAND)の売上高は同31.7%減で、IC市場で第3位のカテゴリーになると予測している。

  これは、世界半導体市場統計(WSTS)の分類に基づく33のIC製品カテゴリー別に、IC Insightsが2019年の売上高と出荷台数を予測したものだ。

 同社によると、カテゴリー別の市場規模では、過去10年間、DRAMは全体の14~16%、NANDは11~12%程度のシェアだったが、2016年後半以降のメモリ供給不足による平均販売価格の上昇で、2017~2018年に売上高が急増。2018年には、DRAMの売上高が1990年代以降で初めてMPUを上回ったという。

 しかし、2018年後半以降のメモリ不況によって売上高は激減しており、同社は、2019年のDRAMの売上高が、2018年の994億米ドルから620億米ドルにまで減少すると予測。さらに、2018年のカテゴリー別市場規模では2位だったNANDも、2019年には前年比32%減の406億米ドルとなり、3位に転落することを予測している。

 同社によると、DRAMとNANDを合算したメモリ市場は、2018年にはIC市場全体の38%を占めていたが、2019年は29%となるという。

MPCが市場規模第2位に

 2019年のカテゴリー別市場規模において、NANDに代わり2位となるとIC Insightsが予測するのは、従来のPC、サーバ、大型コンピュータおよび、幅広い組み込み処理アプリケーション向けのMPUだ。

 このカテゴリーでは、PCの出荷台数が5年ぶりに増加したほか、クラウドコンピューティングのデータセンター、インターネットベースの企業へのサーバの出荷台数が増加したことから、2018年の売上高が前年比11%増の538億米ドルと、過去最高を記録していた。同社は、米中貿易摩擦による市場の混乱や不確実性、データセンターサーバの在庫過剰などによって2019年の売上高は前年比2.5%減となるものの、メモリと比較し高い水準を保つという予測を示している。

 その他のカテゴリー別市場規模について、同社は、4位がコンピュータと周辺機器の特定用途向けロジック、5位が携帯電話アプリケーションプロセッサで、それぞれ2019年の売上高予測は前年比7%減、同6%減となると見込んでおり、カテゴリー別市場規模の上位5位は、いずれもマイナス成長という予測となっている。

出荷台数は、半数以上がアナログデバイス

 また、IC Insightsは、出荷台数に関しては、上位5つの製品カテゴリーのうち、4つが何らかの種類のアナログデバイスになると予測。2019年に出荷される見込みである3017億個のIC全体のうち、アナログデバイスが55%を占めるという。

 出荷台数のトップは、全体の21%を占めるパワーマネジメントアナログデバイスで、その後、産業用やワイヤレス用が続く形だ。同社によると、2019年の出荷数はアナログデバイス全体で前年比5%減となる一方で、自動車用および、産業用の特定用途向けアナログデバイスの出荷数は、それぞれ少なくとも前年比9%増となるという。

EE Times Japan

最終更新:8/21(水) 18:17
EE Times Japan

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