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銀行マンがスーツを脱いだらメリットあった オフィスカジュアル広がる

8/21(水) 12:18配信

福井新聞ONLINE

 福井県内の上場企業で、オフィスでのカジュアルな服装を認める動きが広がっている。「脱スーツ」を通じて、柔軟な発想が生まれやすい職場づくりにつなげたい考えだ。

 ■脱“お堅い”イメージ

 福井銀行(本店福井市)は8月から、本部部署で働く行員の服装を通年で自由化。清潔感があり華美でない―など一定のルールを設けた上で、顧客や外出先の状況に応じて各自の判断に委ねる。TシャツやジーパンもOKにした。対象者は約400人で、全体の約20%にあたる。顧客の反応も見極め、営業店勤務の約1600人の行員についても検討していくという。

 導入初日の今月1日、経営企画グループではチノパンやスニーカーを身につけた行員が打ち合わせしていた。ブランド戦略チームの朝倉紘美さん(37)は「上司や後輩、他部署の職員ともコミュニケーションが取りやすくなり、新しい発想が生まれる気がする」と笑顔を見せた。

 銀行界では三井住友銀行が7月から、営業をしない本社部署で働く行員を対象にTシャツやジーパンで勤務できる取り組みを試行。静岡銀行も8月から服装を自由化した。“お堅い”印象の業界で「ドレスコード(服装規定)」をなくす動きが目立っている。

 金融とITが融合したフィンテックの進化などで銀行業への垣根は下がり、新興企業の参入も進む。福井銀人財開発チームの勝木昭宏さん(33)は「服装がきちっとしていればいいという時代ではない。固定概念にとらわれない柔軟な発想が求められる中、服装をきっかけに自由闊達(かったつ)な組織風土につなげたい」と話す。

 ■「個性と組織」両立

 業務用制服のインターネット販売を手掛けるユニフォームネクスト(本社福井市)は4月に制服をリニューアル。黒色で統一し、冬はパーカーやフリース、夏はTシャツやカットソーなどから社員が選べるようにした。ハーフパンツもOKだ。

 さらに7月からは、ウェブの受注スタッフが、担当する業種ごとにアロハシャツや「スクラブ」と呼ばれる医療用白衣を着用し、業務に当たっている。新しい発想で仕事に取り組もうと社員たちが自発的に始めたという。実際に同社が販売している商品で、社員自ら着用して素材感やサイズを確かめる狙いもある。

 上半身に着用するトップスはそろえる一方、下半身のボトムスは各自バラバラだ。吉川貴之執行役員管理部長は「社員みんなが制服でそろえていると息苦しいし、全く統一感がないとチーム意識が生まれない。それぞれの個性と『組織のために』という精神を両立できる働き方にチャレンジしている」と話した。

福井新聞者

最終更新:8/21(水) 12:18
福井新聞ONLINE

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