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伊首相が辞任、「同盟」サルビーニ氏と決別-大統領が連立協議へ

8/21(水) 2:09配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): イタリアのコンテ首相は20日夜、マッタレッラ大統領に辞表を提出し、ポピュリスト連立政権の一角を担う右派政党「同盟」のサルビーニ副首相とたもとを分かった。学者出身のコンテ氏が政治家を続けるかどうかは大統領の今後の判断に委ねられることになった。

コンテ氏はこの日、反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党「五つ星運動」と同盟の連立政権は終わったと表明していた。しかしマッタレッラ大統領が新たな連立を模索し、連立政権によりイタリアは安定を取り戻せると確信できた場合は、首相にとどまる可能性もある。

同大統領は、現地時間21日午後4時(日本時間同11時)から新たな連立に向けた協議を開始すると述べた。ただ主要政党との話し合いは22日以降になるとした。

サルビーニ副首相は今月8日、現在のポピュリスト連立政権を終わらせるべきだとの考えを示し、解散総選挙の実施を呼び掛けた。同氏は世論調査での強い支持を背景に、右派政権の樹立を目指している。

債券投資家は、新たな連立政権発足の可能性が残っており、秋の解散総選挙の可能性が若干減ったことを歓迎した。

しかし、反サルビーニの連立政権が誕生したとしても政権基盤は弱いため、同国の巨額債務を結局コントロールするのは右派となり、欧州連合(EU)との対立必至となる可能性がある。

イタリア10年債利回りは20日、一時1.31%と、2016年以来の低水準となった。またドイツ国債との利回り格差は約2週間ぶりに2ポイントまで縮小した。

コンテ氏はこの日の上院での演説で、サルビーニ副首相が解散総選挙を求めていることについて、利己的で無責任な行動だと指摘。毎年選挙を実施するのはイタリアの利益にならないと指摘した上で、サルビーニ氏がロシア絡みの疑惑に適切に対応せず、副首相としての立場を逸脱した言動をしたと非難した。その上でコンテ氏は、現政権の活動は「これをもって終了する」と表明した。議場でコンテ氏の隣りに座るサルビーニ氏は無表情のまま、時折頭を横に振っていた。

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最終更新:8/21(水) 11:29
Bloomberg

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