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「封筒いっぱいの手紙」より欲しかったもの…不登校経験を漫画に 看護師が行き着いた「居場所の見つけ方」

8/23(金) 7:00配信

withnews

【#withyou ~きみとともに~】

仲がいい友達グループと離れ、クラスになじめず不登校になった中学生の女の子。学校に行かなくなっても、「きょうも行かなかったね」と話しかける親や、同級生の「お手紙」に、お腹がジュクジュク痛む日々を過ごします。「家にいる時くらい、安心したいよ」と涙をこぼした少女が大人になって――。withnewsと漫画投稿サイト・コミチが、「#わたしの居場所」をテーマに作品を募ったところ、看護師をしながら漫画を描くのまりさんが「学校に行かないことを認めて欲しかったそんなわたしは、」と題した作品を寄せてくれました。漫画を手がけた、のまりさんは不登校の経験があります。作品に込めた思いを聞きました。(withnews編集部・丹治翔)

【マンガ本編はこちら】不登校の少女が大人になって……ラストは看護師の経験が書かせた主人公の決意

のまりさんの「学校に行かないことを認めて欲しかったそんなわたしは、」

「あんたは、今日うちで1日何してるの?」

そう言い、仕事へ出かける母親に、「んー、色々……」とあいまいに答えるところから、主人公の女の子の1日が始まります。誰もいない家で、残された朝ご飯を温めている間、頭をよぎるのは昨晩の会話。「きょうも学校行かなかったね」と言う声に、ジュクジュクと痛むお腹をさすります。

不登校になったのは、クラス替えで仲のいい友達たちと離れてから。「呼んでないのにこっち見た!!」「ねえ!! 何読んでんの!?」。意地悪グループの存在がプレッシャーになり、「あんなとこ、行けないよ」とSOSを出します。

それでも心は、自宅にいても休まりません。帰宅した母親が手渡したのは、学校の先生から託された同級生からのお手紙。一枚一枚を開ける度に「学級会とかで書かせたのかな…」と気分が重くなり、意地悪い子の名前を見た瞬間、つらい記憶が蘇ります。

食事を知らせる母親に、「いらない」と答える女の子。心配そうな表情を見せる母親ですが、次の言葉に女の子は心を閉ざします。「あしたは…学校は…?」

「行かないよ!!」。そう叫んだ女の子は、ベッドの上で涙をこぼします。

「なんで学校に行くことだけ選ばせようとするの?」「家にいる時くらい安心したいよ……」

物語の後半は、大人になった主人公が、精神科の訪問看護師として、学校や社会にうまくなじめなくて悩む人たちと接する姿が描かれています。

「家にいても、色々考えて焦っちゃって……」と相談する利用者の女の子に、「周りがよく見えて焦っちゃうんですね」と寄り添います。

「看護師さん来てくれるのうれしい」と笑みを浮かべる女の子に「よかった」と返す主人公。そして、こう締めくくります。

「この仕事をするようになったのは、学校でも家でも安心できなかった自分の気持ちを、忘れたくないからだと思う」

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最終更新:8/23(金) 7:00
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