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【わが青春のインターネット】ネットがリアルの一部に “招待制”で市民権を得たSNSの元祖「mixi」の足跡

8/22(木) 18:00配信

ねとらぼ

衰退のきっかけとなった? 足あとと招待制の廃止

 リアルタイムで訪問履歴が分かるシステムから、1週間に訪れた人をまとめて翌週に表示するサービス「先週の訪問者」へと機能が変更されたのです。一見、これまで足かせだったかのような「足あと」機能がバージョン変更されただけに見えましたが、これには多くのユーザーが反発。「mixi足あと機能改悪反対!」といったコミュニティが生まれたほか、システム改変に反対する署名活動まで行われました。

 というのも、コミュニティでつながった人が自分のページや日記に来訪→コメント→ユーザー同士のやりとりが発生といった方式で、従来のSNSよりも密なやりとりができるというのがmixiの良さの1つだったのに、リアルタイムでの「足あと」が分からなくなったことで、日記を書くモチベーションが低下し、結果的にユーザー同士のコミュニケーションが少なくなるといった影響が出てしまったのです。その後、mixiは2014年9月に「足あと」を復活させたものの、一度離れたユーザーはなかなか戻りませんでした。

 また2010年3月からは、従来の“完全招待制”を撤廃し、招待状なしでも新規登録が可能になったことから、「限られたユーザーのみがやりとりできるコミュニケーションの場」から「間口が開かれたSNS」へと変化したこともユーザー離れの一因に。“特別感”を失ったmixiはFacebookやTwitterといったSNSに次第に差をつけられる結果となりました。

mixiきっかけで結婚

 今回の取材に際し複数のmixiユーザーにお話を聞いたところ、IDが3000番台だという古参男性ユーザーは、体調に関するコミュニティにて奥様と知り合い、結婚に至ったというエピソードを語ってくれました。

 この男性ユーザーによるmixiコミュニティ内での書き込みの印象について当時配偶者は、「いけ好かない」と感じていたそうですが、初めてオフ会で顔を合わせたところ意気投合。その後は関東と関西の遠距離状態だったそうですが、当時流行していた「Skype」を利用して親しくなっていったそうです。

 なお結婚の報告については、「2人で決めた時刻にお互いの日記で済ませた」と言い、家族にはmixiがなんなのかを説明するのが面倒だったため、「サークルのようなもので知り合った」と紹介したことを振り返りました。その後は子どもにも恵まれて、夫婦で健康をほぼ取り戻すことができたというこのユーザー。現在では2人ともmixiから離れているものの「お世話になったので、まぁいいか」と、「mixiプレミアム」への課金機能を継続しているとも言い、「mixi様さまです!」と語りました。

 このほかにも取材に協力してくれた13人中なんと5人が結婚にこぎつけており、共通の趣味を持つ人や同じ地域で暮らす人など、mixiをきっかけにしたリアルな出会いが幸せを運んできたようです。

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最終更新:8/22(木) 21:09
ねとらぼ

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