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巨人・岩隈の一軍昇格へ「残暑」の壁 シアトルにはなかった強烈な湿気

8/22(木) 16:32配信

東スポWeb

 巨人が21日の中日戦(ナゴヤドーム)に5―2で勝って6連勝。2位・広島とのゲーム差は6・5で、22日にも優勝マジックが点灯する。そんな中、同日行われたイースタン・日本ハム戦(東京ドーム)では、8年ぶりに日本球界へ復帰した岩隈久志投手(38)が、350日ぶりとなる実戦登板に臨み、1イニングを三者凡退。岩隈は「やっとスタートラインに立った。ここからだと思っている」と語ったが、果たして終盤戦からポストシーズンにかけての一軍登板はあるのか。現状を探った。

 エース・菅野は8安打を許し、毎回のように得点圏に走者を背負いながらも7回1失点。打線は初回と3回に丸と岡本の連打で2点を先制すると、2―1の6回には阿部、ゲレーロが2者連続ソロ。一発攻勢で中日を突き放し、菅野は3年連続となる10勝目(5敗)を挙げた。

 試合後、原監督は「要所をしっかり締めたというところでしょうね。毎年安定しているという部分において、素晴らしい投手」と粘りの投球の菅野をたたえたが、その一方でこの日は、ナイターで行われた二軍戦も注目を集めていた。

 というのも、出遅れていた岩隈が350日ぶりに実戦復帰のマウンドに立っていたから。6回から4番手で登板し、わずか1イニングだけだったが、先頭打者を内角139キロの直球で二飛、次打者を外角スライダーで二ゴロに打ち取ると、3人目はフルカウントからの6球目、フォークで空振り三振を奪った。計12球、最速は141キロを計測した。

 この報を報道陣から伝え聞いた原監督は、満面の笑みで「これも明るい吉報でしょうな…。あっ『明るい吉報』という言葉はないか」と喜びを表現すれば、宮本投手総合コーチは「彼は先発として考えてますからね。そういった意味では一つ階段を上って、これからでしょうね。あとは彼のプライドでのし上がってきてもらいたい」と復活へ期待を込めた。

 では、今後はどのタイミングで一軍で投げることになるのか。今後のプランについて岩隈は、以前から“メジャー流”で段階を踏みたいと明かしている。コンディションを見つつ登板ごとに投球数を15~20球ずつ増やしていき、3~4試合ほど登板したのちに一軍に合流する流れだが、周囲からは「そうスムーズにはいかないだろうし、復帰できたとしてもかなり限定されたものになるかもしれない」との声が少なくない。

 最大の理由は高温多湿な「日本の夏」にある。「岩隈が言っていたのは『一番慣れないのが日本の気候』。とにかく暑いと。そして彼がいたシアトルにはほとんどなかった湿気がすごいことに参っていた。『6月中には実戦登板』というプランがここまでずれ込んだのも、そこによるところが大きいのでは」

 岩隈本人も以前、天候によって手術した肩のコンディションに波があることを明かしていた。最初の実戦登板の地に東京ドームを選んだのもうなずける話だが、屋内はこれが最後。今後のファームの試合はすべて残暑厳しい屋外球場となる。慎重に慎重を期した調整になることは必至だ。

 ファームでの実戦登板に時間がかかれば当然、一軍復帰もずれ込むことになるが、そのころシーズンは優勝がかかる終盤戦。その後のポストシーズンも含め、病み上がりで無理のできない大ベテランに、大事な試合を託すわけにはいかない。となると、年内一軍復帰登板の可能性があるのは「ドーム球場で行われる、優勝決定後の“消化ゲーム”」という、限定された条件になりそうだ。

 焦らずじっくり階段を上る岩隈だが、巨人での契約は今季のみ。戦力としてのチームへの貢献は、やはり今季は難しいのかもしれない。

最終更新:8/22(木) 16:37
東スポWeb

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