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ドラッグストアが大規模提携に向けて動き出す 業界再編が加速する可能性も

8/22(木) 11:40配信

THE PAGE

マツキヨ&ココカラ経営統合 実現すれば一気にトップシェア

 これまで大規模な提携とは無縁だったドラッグストア業界が大きく動き始めています。業界7位のココカラファインは今年4月、業界5位のマツモトキヨシと提携協議をスタートすると発表しましたが、6月には業界6位のスギホールディングスがココカラに経営統合を打診。一時はスギとココカラの統合が実現するかと思われましたが、8月14日になって再びマツモトキヨシとの統合協議の開始を発表するなど、状況が二転三転しています。もしココカラとマツモトキヨシの統合が実現すれば、一気にトップシェアとなりますが、一方で、小売店の王者だったコンビニは、最大手のセブン-イレブンの全店売上高が減少するなど、逆風が吹き始めています。

 ドラッグストアは、地域特化型の企業が多かったことや、店舗に特色があることなどから、コンビニやスーパーのような大規模再編の対象にはなりにくいとされてきました。しかし、近年では、ドラッグストア各社が生鮮食料品の取り扱いに乗り出すなど、コンビニやスーパーと品揃えが近くなり、お互いをライバルの業態とみなすようになってきました。

 もしスーパーやコンビニに対抗するのであれば、規模を大きくすることは重要な経営戦略のひとつとなります。現在、業界トップはツルハホールディングスですが、もし2社の統合が実現すれば、単純計算でツルハの売上高を上回り、業界トップに躍り出ることになります。ココカラもマツモトキヨシも都市型店舗に強みがありますから、両社が統合すれば都市部のドラッグストアとしては高い競争力を持つことになるでしょう。

 スギホールディングスは今回の提携が実現しなかった場合でも、他の企業との提携を模索すると考えられますから、今回の提携をきっかけに一気に業界の再編が進む可能性も高まってきました。

コンビニは売上高が減少

 一方、これと対照的なのがコンビニ業界です。最大手のセブン-イレブンは、7月のチェーン全店売上高が前年同月比で1.2%減少しており、ファミリーマートも1.9%の減少となりました。セブンの場合、スマホ決済サービス「セブンペイ」の不正利用問題がきっかけとなった可能性もありますが、既存店の売上高は6月もマイナスとなっていますから、売上高が伸び悩んでいるのは間違いありません。

 コンビニとドラッグストアでは、売上高に大きな違いがあり、ドラッグストア業界がコンビニに追いつくのは簡単なことではありません。しかし、小売業界においてコンビニが一人勝ちという時代は終わりつつあります。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:8/22(木) 11:40
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