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濃厚スープに痺れる辛さの汁無しも。ますます拡がる「担々麺」の多様性に迫る

8/22(木) 6:31配信

食べログマガジン

〈担々麺クロニクル〉

中国から伝わり、日本で独自の進化を遂げ、すっかり国民食となった担々麺。

その歴史とバラエティ豊かな味わいについて、フードライター・森脇慶子が迫るこの企画。スープの種類から味わいまで、多様性に富んだ担々麺の魅力に迫ります。

担々麺ブームの先駆者に訊く、担々麺の定義とは?

今や百花繚乱状態の“担々麺”。では、いったい何をもってして担々麺と言うのだろうか――? 素朴な疑問のもと、担々麺ブームの先駆者である正宗四川料理「趙楊」のオーナー・趙楊さんに尋ねてみれば、「汁の有り無しが重要」で、具や調味料の内容は、言ってみれば何でもあり! なのだとか。

曰く「四川でもお店によっていろんな担々麺がある。お坊さんが食べる担々麺は肉味噌が入らないし、辛さも店々でまちまち。ただ、本来は屋台の食べ物だから、汁のないものが正統なスタイル」とのことだ。

なるほど。そうなると汁ありの日式担々麺は、正確には担々麺とは言えないようだが、日本では、辣油の辛味が利いた挽肉入りの麺を総じて担々麺と呼んでいるような気がする。ご当地名物の勝浦タンタンメンしかり、広島の汁無し担々麺しかりだろう。

とはいえ、具と調味料はなんでもありというのなら、巷に溢れる担々麺のバラエティの豊かさもあながち的外れなことでもないようだ。ゴマの風味たっぷりのマイルドなタイプから麻辣(マーラー)味がビシッと利いたハード系、あっさり味から濃厚系まで多岐にわたる進化を遂げている担々麺。その中で、女子に人気の高い一品といえば神楽坂「エンジン」のそれだろう。

和の食材を中華に取り入れた、軽やかな創作モダンチャイニーズが評判の同店だけに、担々麺も万人が食べやすいマイルド型。「スープも飲み干せるように作りました」とのご主人松下和昌シェフの言葉通り、鶏ガラと豚骨ベースのスープに胡麻の香りとコクがバランスよく馴染み、麺に絡む。

聞けば、白胡麻の生ペーストと炒ったねり胡麻の2種類の胡麻ペーストを用いているそうで、白胡麻で濃厚さとほのかな甘みを、炒りごまで香りの高さを演出している。トッピングは、肉味噌のほか水菜とローストした松の実。辛さが苦手な向きにもおすすめだ。担々麺1500円(税込)。ランチは1800円(税込)コースの締めとして登場する。

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最終更新:8/22(木) 6:31
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