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「イーストフード・乳化剤」は身体に悪い?

8/22(木) 21:15配信

All About

◆コンビニパンは添加物・保存料を含むから身体に悪い?

コンビニパンと街中にあるパン屋さんのパンを明確に分ける定義はありませんが、この2つの違いは一概にいえるものではありません。

ただ、焼き立てパンを販売する町のパン屋さんの方が、製造から販売までの時間は当然短くて済むので、でき立て・焼き立てで健康に良さそうな印象を持っている人は少なくないでしょう。

いわゆるコンビニパンの方が製造から、運搬され各店舗に届くまでに時間がかかり、また、消費者が購入するまで傷まないようにする必要があるため、保存料が多く入っている傾向があるかもしれません。

また、昨今では「イーストフード不使用」「乳化剤不使用」などの表示があるパンもよく見かけます。

これらがアピールポイントになるということは、多くのパンに使われているイーストフードや乳化剤は本当は良くないものなのだろう……と考えるのが、多くの消費者心理かもしれません。ここでは、これらの添加物の役割と危険性・安全性について解説します。

◆イーストフードや乳化剤は健康に悪い? 添加物の役割と使われ方

パンは焼く前に「発酵」させることで膨らみ、ふわふわになります。この発酵に不可欠なのが「イースト菌」。イースト菌は、パン生地の発酵中に炭酸ガスとアルコールが発生することで、小麦粉のグルテンの間に空気の層を作ります。この層がパンの「ふわふわ感」の元です。

イースト菌は酵母の一種で生物ですから、エサが必要です。そのエサがまさに名前の通りの「イーストフード」。イースト菌のエサになるものであれば、何でもOKなので、砂糖なども使えます。実際に私が助手だった頃の製パン実習では、イーストフードとして砂糖を使っていました。

一方で、工業的には16種類の添加物、具体的には塩化アンモニウム、塩化マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、焼成カルシウムと、加工助剤として「臭素酸カリウム」のうちから4~5種類を混合し、「イーストフード」として用いているようです。

つまり、「イーストフード」と表記されていても、その中身は同じものではなく、どのパンに何が入っているのかは分かりません。

そして、上記の17種類の添加物の中には有害性を疑われているものも含まれるため、「イーストフード」と丸めて書かれることで、「イーストフードが入っているなら、身体に良くないんじゃないの?」という考えが広まったのではないかと思います。

また、「乳化剤」は食品をクリーミーにする添加物です。そして乳化剤もまたイーストフード同様、成分が単一ではなく、その成分の中に有害性を指摘されたものが含まれています。

そのため、丸めて「乳化剤」と書かれることで、イーストフードと同じように健康に良くないのでは?と考えられるようになってしまったのかもしれません。

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最終更新:8/22(木) 21:15
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