ここから本文です

沖縄の人気観光地が入島料300円 竹富島、全国初9月から 土地買い戻す資金に

8/22(木) 6:30配信

沖縄タイムス

 沖縄県の竹富町(西大舛高旬町長)は来月1日から、地域自然資産法に基づき、竹富島を訪れる観光客らに任意で「入域(島)料」として1人当たり300円を徴収する。年間約50万人の観光客が訪れる島は豊かな景観が損なわれる危機に直面していることから、自然環境の保全活動や開発業者などに渡った土地の買い戻し資金に充てる。同町によると、同法に基づく「入域(島)料」の設定は全国の自治体で初めて。

【困った観光客】那覇空港に捨てられたスーツケース「アジア圏の人が多い」

 ■任意で徴収

 西大舛町長と運用を担う竹富島地域自然資産財団の上勢頭篤理事長、竹富公民館の内盛正聖館長が21日、町役場で記者発表した。

 徴収方法は、石垣市美崎町の石垣港離島ターミナルと竹富港ターミナル内に券売機を設置する。入島後の券の確認作業などはない。導入から1週間に限ってはキャンペーンとして、島の風景などの図柄をあしらったしおりや、手のひらサイズの島の民具を贈る。

 入域料の設定は2014年に自然環境の保全及び持続可能な利用の推進などを定めた同法の制定がきっかけ。

 公民館が町に働き掛け、17年9月に行政や島民、有識者らで構成する協議会を設置し、具体的な計画案を作成した。ことし5月には委託先の同財団を立ち上げ、6月議会で関連条例を可決した。

 ■集落を取り戻す

 町などは当初、船舶の運賃に組み込み、年1億5千万円の徴収を見込んでいたが、協力金としての徴収の線引きが難しいため断念。券売機の場合、これを下回ることが想定されるが、町は「最低限の事業をするためにも40%の6千万円の徴収を目指したい」とする。土地買い戻しの活動資金については別途、全国に幅広く寄付金も呼び掛ける方針。

 西大舛町長は「島がますます発展しモデル地域となる島になってほしい」と期待した。上勢頭理事長は約40年前に入島料を断念した経緯を振り返り「島の長年の夢が実現できると大変喜んでいる」、内盛公民館長は「かつての集落を取り戻し、子や孫に良い島としてつなぎたい」と話した。

 県内では伊是名と伊平屋、渡嘉敷、座間味の4村が島に渡る際の「入島税」として法定外目的税を導入している。

最終更新:8/23(金) 13:45
沖縄タイムス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事