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【沈黙をこえて】言い聞かせてきた「見過ごすことが大人」 国会議員からのセクハラ、容認する報道現場

8/23(金) 14:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

もう、黙らない

 性被害を告発する「#MeToo」(「私も」の意)運動が広がり、人権侵害は次々と明らかになってきている。

 大学の医学部入試では女性の合格を抑制する不正があったことが分かり、先日は女子大学生を性的にランク付けするという週刊誌の記事が批判を浴びた。

 「女子大があるのに、なぜ男性を優遇する医学部入試が差別になるのか分からない」「飲み会で話題になるようなことが記事になっただけだ」

 鈴木さんは、社内からそんな声が聞こえるたびに大きな認識の隔たりを感じつつも「一つ一つ、問題を取り上げて世の中に問うていくしかない」と思う。

 一方で、財務事務次官からセクハラを受けた女性記者の告発は、わが身にも向けられている気がしている。「あのとき、私は黙ってしまった。セクハラが横行する業界の体質を容認し、セクハラを黙認する社会を後輩たちに引き継いでしまった。まず、自分が変わらないと世の中も変わるわけがない」

 もう、黙らない。鈴木さんはいま、かつて口にできなかった「私も」という言葉をかみしめている。


連載「沈黙をこえて」
 この記事は神奈川新聞とYahoo!ニュースによる連携企画です。性暴力などの被害を告発する「#MeToo」運動が巻き起こってから2年近くがたちましたが、いまだ性別に根差した差別や暴力が社会に横行しています。連載名の「沈黙をこえて」には、黙さず声を上げ、全ての人の尊厳が守られる社会をつくろうとする人たちの思いを込めました。不定期で連載します。

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最終更新:8/23(金) 14:00
カナロコ by 神奈川新聞

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