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車いすの階段避難迅速に 電力使わず介助1人で可能 北海道科学大など開発

8/23(金) 10:54配信

北海道新聞

グループホーム火災がきっかけ 停電時も使える

 道科学大(札幌市手稲区)などが開発を進めていた車いす用の階段避難器具が完成し、8月から販売が始まった。車いすに乗った人を介助者1人で階段を下ろすことができる。電力は使わずに油圧やゴムベルトの摩擦で動きを制御し、災害などによる停電時にも使える。

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 器具は「チェアキャリダン CCD1」で、車いすをほぼ水平のまま固定できる台に、回転するゴムベルトを取り付けている。介助者がブレーキを操作しながら台を押し出すと、台が重力の力でゆっくりと階段を下りる仕組み。折りたたみ式で115キロの重さまで下ろすことができる。

 道科学大保健医療学部の宮坂智哉教授が、札幌市消防局、昇降機メーカー「サンワ」(埼玉県)と共同開発した。入居者7人が死亡した2010年の札幌市北区の認知症グループホーム火災で車いす利用者のスムーズな階段避難が課題となり、車いすに乗ったまま避難させることのできる器具の開発を進めていた。

 車いす利用者が階段を下りるには従来、車いすの利用者を、複数の介護者で別の器具に移す必要などがあった。チェアキャリダンは、介助者1人で車いすに乗ったまま対応でき、避難の時間短縮につながるという。高齢者施設や病院、公共施設での利用が想定され、既に本州の空港が購入を検討しているほか、道内の特別支援学校などから問い合わせがあるという。

最終更新:8/23(金) 11:06
北海道新聞

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