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もうついていないとは言わせない 国内無敗の泉佐野の星がONEでも輝く時

8/23(金) 13:04配信

テレビ東京スポーツ

ついていない男からついている男へ。

竹中大地(パラエストラ和泉)が価値ある一勝をもぎとった。『ONE Championship DAWN OF HEROES』(8月2日・フィリピン・マニラ)で行なわれたレアンドロ・イッサ(ブラジル)との一戦。元UFCファイターであるイッサを竹中は3ラウンドに左ストレートでダウンを奪うと、ヒザとパウンドを連打してTKO勝ち。1年半ぶりに勝ち、名乗りを受けたのだ。

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再起の一勝まで長い道のりだった。昨年9月のONE上海大会では対戦相手が急性虫垂炎にかかったため、現地入りして計量も終わっていたにもかかわらず、試合はキャンセルされてしまった。
気を取り直して臨んだ同年12月のマレーシア大会では対戦相手が大会当日になっても規定体重をクリアできなかったため、試合は再び中止に。対戦相手の都合で連続して試合が飛んでしまうケースは珍しい。
満を持して臨んだ今年2月のバンコク大会で組まれたマーク・フェアテックス・アベラード戦はヒジで斬られた末にTKO負けを喫してしまった。かつて国内では修斗の環太平洋フェザー級王者として無敗の快進撃を続けていた竹中だが、もうあとがなかった。

パラエストラ和泉の吉岡広明代表に勝因を聞くと「チームワーク」と切り出した。
「イッサは打撃で頑張っていかに組み付くかだと予想していました。1Rラスト(の寝技の攻防)を凌いで、なんとか勝利をたぐり寄せた感じですかね」
イッサを相手に序盤から効果的に映ったのは左ミドルキックとテンカオ(カウンターのヒザ蹴り)。吉岡代表は「みんなあまり言わないけど」と前置きしたうえで、「竹中の左はめっちゃ武器なので」と胸を張った。

「いつも通りの動きができた感じがします」

試合の途中からイッサは右目上をカットして流血していたが、その後竹中もカット。前戦の流血TKO負けが脳裏をよぎった。「また血かよと思いました。前の試合もヒジでカットされていますから」勝利を予感したのは3R、ジャブが当たり始めてからだった。「自分も疲れていたけど、相手も疲れていると思いました。自分のペースだったので、いけると思いました」

名前のある選手から勝利を収めることができたので、竹中は「これで発言権を得られる」と笑顔を見せた。「次?僕はビビアーノ・フェルナンデス選手とやりたいと思っています」

生まれ育った大阪府泉佐野市で竹中は市の広報誌の表紙を飾るまで知名度を上げている。同市のイメージキャラクター「イヌナキン」にも激励された男はこのまま上昇気流に乗るか。もうついていないとは言わせない。

文=スポーツライター 布施鋼治

テレビ東京スポーツ

最終更新:8/23(金) 13:04
テレビ東京スポーツ

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