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「指導者が変わらなければ野球界は変わらない」古島弘三医師が語る指導のあり方

8/23(金) 12:10配信

高校野球ドットコム

最終回では、古島医師は選手の接し方や、指導者に対しての提言を行った。

治療だけではなく、構造と指導者の意識を変えないと故障者は減らない

―― 先生は投球フォームを見て指導されることはあるんですか。

古島 投球フォームは、介入するなら長期間で見ていかないと、一瞬だけ見て「ここ、こうだよ」と教えても逆に迷ってしまいますから、介入はしないようにしています。ただ大まかに「この時は足はこうなっていた方がいいよ」といったような、ケガのリスクを抑えた最小限のポイントだけは教えます。医学的にケガをする投げ方はいろいろと報告されています。

 フォームをもっとこうしろとか、そういうことは言わないです。それを言ってしまうと、中には失敗してしまう子も出てくるだろうし。プロでもそうでしょ。コーチがちょっと言ったらスランプになってしまう。プロでさえそうなるんですからね。

 例えば足が着地した時には手は頭の後ろぐらいまで来てた方が、肘下がりにならないで上手く投げられる。足を着いた時に手がこうだと先に身体が開いて肘が上がらないままこうきちゃうので、肘下がりになって肘を壊すんだよ、骨盤の姿勢が悪いことがすべての悪い投げ方に繋がるなどという明確な部分はありますから、故障にならないようにするポイントだけは伝えます。
 腰の開きとか、肩が開かないようにとか、パフォーマンスを上げるための指導を言うとワンポイントレッスンでは逆にぐちゃぐちゃになってしまうので。

――定期的に受診する選手はいるんですか。

古島 小学生などは治療が終わっても定期的に受診を希望してますね。もう治ったからいいよと言っても、リハビリは継続したいという選手も多いです。

――プロ野球でやってらっしゃる方はやはり、姿勢とか精神力とか、凄いものはあるんですか。

古島 姿勢が悪い人にはちゃんと「姿勢を良くしろ」と注意します。つまり骨盤の前後傾位です。プロ選手でそれでパフォーマンスが上がったんだろうなという選手もいますし。姿勢が悪いことがパフォーマンスを上げられない理由だと気づける選手は一流になれると思います。
 僕が言った一言でヒントを得てそれを応用してやるとか、そういうことができる選手はさすが一流選手と思います。言ったことに対して「え?」と?が付いてしまうと、そういうレベルまではやはりいっていないですね。

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最終更新:8/23(金) 12:10
高校野球ドットコム

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