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ニューズが新アプリ開発、記事集約でグーグルなどに対抗

8/23(金) 12:07配信

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

 米メディア大手ニューズ・コープがニュース・アグリゲーション(集約)アプリを開発している。アルファベット傘下のグーグル・ニュースなどのデジタルプラットフォームがパブリッシャー(ニュース提供元)の仕事に十分な見返りを与えず、特定サイトの記事を重視していないといった懸念に対応することが狙いだ。複数の関係者が明らかにした。

 新サービスは現在「Knewz.com」と呼ばれており、ウェブサイトとモバイル版のアプリで提供する見通し。初期バージョンは少数のニューズ関係者に公開している。年内に正式に立ち上げる予定だが、日程は未定。ニューズが開発の中止を決める可能性もあるという。

 関係者によれば、新サービスはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、NBCニュースなどの全米規模の報道機関から雑誌、地方紙に至るまで多数のニュース発信源を利用する計画だ。ニューズはWSJを発行するダウ・ジョーンズを傘下に持つ。

 Knewz.comは掲載する記事をパブリッシャーのサイトと直接リンクする。記事が生み出す広告収入の一部をニューズが受け取ることはない。このサービスは既存の記事を素早く焼き直すのではなく、オリジナルのニュース報道の宣伝が目的だ。どの記事にリンクするかを決める上で、サブスクリプション方式であるかないかが影響することはない。

 関係者によると、ニューズ関係者は小規模なニュース発信源がグーグルの検索結果やフェイスブックの交流サイトのフィードで軽視されがちだとみており、そうした発信源の露出を狙う。また、どのような政治思想を支持しているかにかかわらず、取り上げるのにふさわしいニュースを強調する計画という。

 グーグルとフェイスブックの関係者のコメントは今のところ得られていない。両社は、自社のアルゴリズムが報道機関の政治に関する姿勢に基づいてコンテンツを優先することはないと主張している。

By Jeffrey A. Trachtenberg, Lillian Rizzo

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