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日当3万円に高騰 宮古島、建設ラッシュで人件費が高額に 建築単価も高止まり

8/23(金) 8:10配信

沖縄タイムス

 公共事業やホテル、アパートなどの建築ラッシュが続く沖縄県宮古島市で、1平方メートル当たりの建築単価が約20万~30万円前後で高止まりが続いている。慢性的な人手不足のため沖縄本島や県外からの作業員の日当が2万~3万円と高騰し、建設資材の値上がりなども建築単価を押し上げる要因となっている。2018年度は県平均並みの22万4500円だったが、17年度は31万9500円と県内11市の中で最も高かった。(宮古支局・知念豊)

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 国交省の「建築着工統計調査」を基に工事費予定額を床面積で割って、建築物の1平方メートル当たりの単価を本紙が算出した。11年度は19万5200円で、13年度以降は5年連続で上昇。伊良部大橋が開通した15年度は23万8600円だった。

 17年度は陸上自衛隊の宮古島駐屯地や、みやこ下地島空港ターミナル、市未来創造センターなどの大型工事が着工し、ホテルやアパートの建設も相次ぎ、県平均の22万3400円を9万6100円上回った。

 市内の建設関係者によると、5年前に単価800円で購入できた型枠用のベニヤ板は1200円と1・5倍になり、鋼材やセメントなども10%以上値上がりしたという。

 また、地元職人の日当に比べ2~3倍かかる職人を沖縄本島や県外から集めているとし「人手を確保するための人件費が高額になっている。その分はどうしても工事費に転嫁せざるを得ない」と話す。

 旺盛な建設需要が続く一方で慢性的な人手不足により、作業員を確保するための宿泊・交通費などの諸経費や建設資材の値上がりが建築費の高騰につながっている。

 一方、18年度は6年ぶりに建築単価が落ち込んだ。県の担当者は「17年度は陸自駐屯地の工事などの公共事業や民間の工事が異常なほど集中したが、18年度はそこまで重ならなかった」と指摘。

 りゅうぎん総合研究所の担当者は「これまで建築単価の高い宿泊・飲食業や公務用建築物の工事が多く、全体的な単価を押し上げてきたが、一段落したとみられる」と分析した。

 今後については「市内では来年にかけてホテルなどの建設が控えており、建築費は当面高止まりするのではないか」と見通した。

最終更新:8/23(金) 11:10
沖縄タイムス

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