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安宅の回遊性アップ 看板設置、常夜灯で誘導

8/23(金) 1:36配信

北國新聞社

 小松市は、日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に認定された同市安宅町の回遊性を高めるため、構成文化財ごとに案内看板を設置するなど、散策を楽しめるまちづくりを進める。24日には北前船主や廻船(かいせん)問屋の家並みが連なる梯(かけはし)川(がわ)右岸側で、日本遺産のシンボルとなる常夜灯を供用させる。勧進帳の舞台として年間約30万人が訪れる左岸の「安宅の関跡」から、右岸にも観光客を誘導していく。

 安宅町は海運商家でにぎわい、藩政期から明治期にかけて十数軒の有力な北前船主、廻船問屋が確認されている。2018年にゆかりの9件が日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の構成文化財に追加認定された。

 これを受け、市は安宅町に点在する構成文化財それぞれに案内看板を設ける計画で、年度内に設置を終える。手始めに米谷家跡地公園で整備中の常夜灯前に縦約60センチ、横約90センチの看板2枚を設けた。日本海沿岸に広がった北前船交易の物語や、安宅町に点在する構成文化財について解説している。

 安宅町のシンボルとなる高さ5・2メートルの常夜灯「安(あ)宅湊常夜燈(たかみなとじょうやとう)」は24日に完成式典を行い、供用を始める。安宅町は梯川で左岸側と右岸側に分かれており、両岸を行き来するルートは住吉橋だけとなる。左岸側の安宅の関跡を訪れる観光客を右岸側に導く仕掛けが課題に挙がっていた。

 常夜灯は梯川を挟んで左岸側からも望むことができ、夕方から夜にかけては、青、緑、赤、黄、白の5色の発光ダイオード(LED)が順に点灯し、まちの存在をアピールする。

 安宅町の文化財は左岸側に「難関突破」の御利益で知られる安宅住吉神社、右岸側には豪商の沖家や瀬戸家、米谷家が創業した米谷銀行(後の北國銀行)の安宅支店(現吉祥庵)などがある。市の担当者は「勧進帳の舞台である左岸から、海運が盛んだった往事のたたずまいを残す右岸に渡り、安宅の魅力を楽しんでほしい」としている。

北國新聞社

最終更新:8/23(金) 1:36
北國新聞社

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