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現役世代、投資に関心 「老後2千万円」で動き

8/23(金) 1:31配信

北國新聞社

 老後資金として年金以外に2千万円の蓄えが必要と試算した金融庁の報告書を契機に、北陸で資産運用への関心が高まっている。20代~50代の現役世代を中心に、運用益が非課税となる少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」などの申し込みが増え、資金の運用法を学ぶセミナーには多くの受講者が集まる。北陸の金融機関は個人の資産形成ニーズの取り込みに力を入れている。

 北陸の各金融機関によると、6月に金融庁報告書が発表された後から、NISAや個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」への問い合わせ、契約の相談が目立っている。とりわけ、昨年1月に始まった積み立て型のつみたてNISAは「投資の初心者が多い若年層からの引き合いが強い」(金融関係者)という。

 今村証券(金沢市)によると、7、8月にかけて、つみたてNISAの口座を新規に開設する人が増えている。30代~50代が目立ち、超低金利下で預金の利息が伸びない中、株式に比べて少額で安定的に運用できるメリットがあるとして、つみたてNISAを選ぶ傾向がある。

 営業職員にとって、顧客が2千万円問題で老後資金への知識や関心を持ったため、金融商品の話題がしやすくなった面もあるとする。

 北國銀行は現役世代向けの資産形成セミナーに加え、投資初心者向け、50代をターゲットにしたライフプランの各講座の開催回数を増やしている。金沢市の本店や加賀、能登、富山など地域ごとに、担当者が顧客の資産運用の支援に当たっている。

 6月以降は窓口やマネープラザの来訪者から、2千万円問題の話題が出ることが多く、「現状の年金だけでは不安なので、人生設計に合わせた資金づくりを考えたい」との声が聞かれるという。

 北陸銀行は9月29日の高岡を皮切りに20代~50代を対象にした資産形成セミナーを計画する。投資の初心者向けで、北陸三県で順次開く方針だ。セミナー開催は顧客の強い要望があったためで、リテール推進部の担当者は「若い人と銀行はこれまで接点が少なかった。セミナーを機に増やしていきたい」と話す。

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最終更新:8/23(金) 1:31
北國新聞社

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