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万博、新幹線延伸へ連携 金沢ホテル懇、京都で会合

8/23(金) 1:31配信

北國新聞社

 金沢ホテル懇話会は22日、京都市内で「関西・北陸おちかづき街道旅行商品化プロモーション会議」を開き、北陸と関西の経済、行政関係者約110人が参加した。2023年春の北陸新幹線敦賀延伸とその後の大阪全線開業、25年の大阪・関西万博や統合型リゾート(IR)誘致を控え、両地域が周遊観光を促し、インバウンド(訪日外国人旅行者)などの受け皿拡大を図る方針を確認した。

 京都ホテルオークラで開催された会議には、ホテル業関係者に加え、交通事業者や日本版DMOの役員らが参加。日ごろの取り組みや課題を話し合い、同席する旅行会社に旅行商品造成を働き掛ける目的がある。

 冒頭で庄田正一金沢ホテル懇話会長は「ラグビーW杯やワールドマスターズ、万博など、関西は脚光を浴びている。そんな関西の胸を借りたい」とあいさつ。小田禎彦石川県観光連盟理事長、久和進北陸経済連合会長もあいさつした。

 山野之義金沢市長は「『金沢に行こう』として金沢市に来る人はいない。兼六園や金沢21世紀美術館に行くために金沢に来る」と指摘した。その上で「『わが市に来てもらいたい』ではうまくいかない。金沢で1泊、能登や富山でもう1泊してもらえれば、それでいい。情報発信を強め、再訪を促す試みが大切だ」と強調した。

 国土交通省の調査によると、2015年に北陸三県と関西2府4県を行き来した延べ人数は、2596万4千人で、10年前から13・9%増えた。JR西日本の在来線特急サンダーバードは今年3月から過去最多の1日25往復が運行し、交流人口が増加基調にある。

 門川大作京都市長は「京都は3年で観光客が7%減っており、なかなか厳しい」との認識を示した。関西と北陸は古くから結び付きが強いとして「北陸の温泉に泊まって京都にも足を運ぶ。そうした旅を促したい」と述べた。松本正義関西経済連合会長もあいさつした。

 会議では、大阪観光局の溝畑宏理事長(元観光庁長官)が講演し、大阪のIRを起点としたテーマ別の周遊ルートをつくる必要性を語った。溝畑氏は「北陸は日本の良き美徳が残っており、関西と感覚も近い」とし、北陸は「ウエルネス・健康」「アドベンチャー」などのテーマに合致すると指摘した。

 溝畑氏は観光客の消費額を増やすため、ナイトエコノミーの活性化に取り組んでいると紹介。万博に向けては「大阪だけでなく、関西、北陸、瀬戸内などにどう波及させるかがこれからの課題だ」と語った。

北國新聞社

最終更新:8/23(金) 1:31
北國新聞社

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