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サマーズ氏、中銀当局者は「ブラックホール」的な政策課題に直面

8/23(金) 17:39配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 元米財務長官で現在はハーバード大学教授のローレンス・サマーズ氏は、各国・地域の中央銀行首脳に対し、金利の小幅な変更あるいはもっと積極的な戦略ですらも、需要不足の問題をほとんど解決することができないような「ブラックホール的な金融経済」情勢を当局が目の当たりにしていると警告した。

サマーズ氏は計28本ものツイッター投稿で「欧州や日本について現在市場が確信をもって予想しているのは、金利がゼロに貼りつきそこを脱する現実的な見通しが立たず、本質的に利回りは数十年にわたってゼロまたはマイナスという状況だ」と指摘。「米国はたった1回リセッション(景気後退)に陥るだけで、彼らに仲間入りする」と記した。

サマーズ氏はハーバード大の研究者、アナ・スタンスベリー氏と共同で執筆の論文を基に主張を展開したもので、低金利は需要喚起にほとんど効果がなく、事態を悪化させかねないと論じた。

サマーズ氏は「利下げはたとえ実行可能であっても、総需要喚起にせいぜい弱い効果を発揮するだけで、最悪の場合には逆効果となる」と指摘。金利引き下げは金融バブルを発生させたり、貯蓄率を押し上げたり、ゾンビ企業を生きながらえさせるなどの結果を生み得ると説明した。

中銀首脳らは今週末、年次シンポジウムが開催される米ワイオミング州ジャクソンホールに集まる。サマーズ氏は、十分な需要を確保する能力があるかのような姿勢を中銀当局者が示すのは「危険だ」とし、カンザスシティー連銀主催の同シンポジウムでこの問題が議論されるのが望ましいとしつつも、「期待はしていない」とコメントした。

原題:Summers Says Central Bankers Confront a ‘Black Hole’ for Policy(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Craig Torres

最終更新:8/23(金) 17:39
Bloomberg

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