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容疑者死亡のまま米兵を殺害容疑で書類送検 沖縄女性殺害 動機不明のまま捜査終結

8/24(土) 9:59配信

琉球新報

 北谷町桑江のアパートで4月、在沖米海兵隊所属の米海軍3等兵曹ガブリエル・オリベーロ容疑者=当時(32)=が住人の会社員女性=当時(44)=を殺害し、その後に自殺した事件で県警刑事部捜査1課は23日、容疑者死亡のまま殺人容疑で那覇地検に書類送検し、受理されたと発表した。容疑者死亡のため詳しい犯行の動機は分からないままだが、県警は「一連の捜査を終えた」とし、事実上の捜査終結を宣言した。

 県警によると、女性の首や顔にはナイフによる数え切れないほど複数の刺し傷があり、同じ部屋で死亡していたオリベーロ容疑者と共に死因は失血死だった。県警は現場の状況や同居する女性の子どもの証言から「第三者の介在の余地がない」として同容疑者の犯行によるものと断定した。

 事件を巡っては2018年10月、交際関係にあったオリベーロ容疑者が女性宅でトラブルを起こし、女性は県警に相談を寄せた。19年1月には女性から「性的暴行を受けた」との通報を受けた米軍憲兵隊が県警に連絡、県警は女性を保護対象者に指定して定期的に近況を確認していた。一方、海兵隊は同容疑者が女性との接触や連絡をすることを禁ずる軍事保護命令「MPO(ミリタリー・プロテクティブ・オーダー)」を発令していた。

 そのような状況下、オリベーロ容疑者は来沖した母親との面会を理由に軍から外泊許可を得て、女性宅に押し掛け凶行に及んだ。

 国際家事相談の支援を行う「ウーマンズプライド」のスミス美咲代表(42)は、基地内で発令される軍事命令などの不明瞭さを指摘し「ルールをもう少し日本側に開示すべきではないか」と語った。一方で、基地内の事情に詳しい専門家の少なさも課題に上げた。「県内外問わず、多くの相談を受けている。基地から派生する問題があるからこそ、研究すべきだ」と訴えた。

琉球新報社

最終更新:8/24(土) 14:23
琉球新報

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