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ソフトバンクの5Gプレサービスでバスケ観戦 “5Gならではのコンテンツ”に課題

8/24(土) 6:05配信

ITmedia Mobile

 ソフトバンクは、8月22日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されたバスケットボールの日本代表戦で、5Gのプレサービスを提供した。

ARグラスで観戦している様子

 一般ユーザーを巻き込み、プレサービスと位置付けたのは、「FUJI ROCK FESTIVAL '19」(以下、フジロック)に続いて2回目。屋外で複数箇所に基地局を設置した前回とは異なり、今回のプレサービスはスタジアム内に1カ所基地局を設け、5Gならではの試合映像を配信した。いわば、ユーザーを巻き込んだ実証実験といえそうだが、このプレサービスはどのような狙いで展開したのか。ソフトバンクに聞いた。

3.5GHz帯での5Gを活用、設備には屋内ならではの工夫も

 ソフトバンクが5Gの「プレサービス」と銘打ったのは、フジロックに続いて2回目になる。フジロックで行われたプレサービスの様子は別途記事にしているため、詳しくはそちらを参照してほしい。前回はテーマが音楽フェスだったのに対し、今回はスポーツ大会がテーマ。5Gで、広義のエンターテインメント体験をどう変えるかに主眼が置かれているところが、フジロックのプレサービスとの共通点だ。

 一方で、同じエンターテインメントでも、音楽とスポーツではジャンルが異なり、楽しみ方も変わってくる。同じ5Gでも、用意するコンテンツやユーザーに見せる世界観は、異なることが想定される。また、前回はフジロックの会場だったため、限定されてはいるものの場所は広範にわたり、移動基地局車なども設置できた。これに対し、バスケ日本代表戦は、さいたまスーパーアリーナ内で実施される。屋内で基地局の設置場所はフジロックより限定され、かつ人口密度も高くなる。

 こうした違いを踏まえ、設備構成もフジロックでのプレサービスとはやや異なっていた。冒頭で挙げたように、基地局は1局で、5Gはダウンロードにのみ使用。周波数帯も、ソフトバンクが4G用に使う3.5GHz帯が選ばれた。帯域幅は40MHz幅で、現行の4Gと同じ。3.7GHz帯を100MHz幅分利用したフジロックのときより、帯域は抑えている。

 あえて4Gと同じ3.5GHz帯を利用したのは、周辺環境を考慮してのことだという。ソフトバンクの担当者によると、「衛星や他事業者との干渉もあって、ここが一番だと判断した」という。もともとアンテナを含めた基地局が設置してあり、「交渉がしやすかった」(同)ことなども、プレサービスに3.5GHz帯を利用した理由の1つだ。5Gは、制御信号(コントロールプレーン)のやりとりにLTEを使う「NSA(ノンスタンドアロン)」方式を採用した。アンカーバンドとして使ったLTEは1.7GHz帯で、この点はフジロックのときと変わらない。

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最終更新:8/24(土) 6:05
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