ここから本文です

田中恒成が亡き祖父に捧げるTKO勝ち 7回の“連打”は「中京学院大中京にあやかりました」

8/24(土) 22:21配信

スポーツ報知

◆プロボクシングWBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・田中恒成(7回TKO)同級1位ジョナサン・ゴンサレス(24日・名古屋市武田テバオーシャンアリーナ)

 WBO世界フライ級王者・田中恒成(24)=畑中=が、同級1位の指名挑戦者ジョナサン・ゴンサレス(28)=プエルトリコ=を7回2分49秒、TKOで下し、2度目の防衛に成功。デビューからの連勝を14(8KO)に伸ばした。ゴンサレスは22勝(13KO)3敗1引き分け1無効試合となった。

 田中は3回、右ボディーストレートを相手のみぞおちに入れ、先制ダウンを奪ったものの、4回の終了間際に相手をコーナーに詰めたところで左カウンターを浴び、尻餅をついてダウンを取られた。王者は圧力ををかけ続けたものの、挑戦者はテンポよく動き回り、手数でも勝った。

 試合が大きく動いたのは7回。田中が連打でダウンを奪うと、右ボディーで再びゴンサレスを倒した。残り30秒を切り、粘りを見せる相手に右ボディーを3連続で打ち込み、4度目のダウンを奪取。最後はレフェリーが試合を止めた。

 「ちょっと難しい、うまくいかない試合だった。コンディション作りもうまく行かなかった。でも、負けるとは思わなかった。動き方の、勝ち方の問題です」と田中。6回までの採点では、1人のジャッジが4ポイントも挑戦者の方につけるなど、0―2でリードされていた。「7回のボディーの連打で決めてやろうと思った? そうですね。狙ってはいました」。まさに起死回生の逆転劇だった。

 7回の直前、田中の脳裏に、畑中清詞会長(52)の言葉がよぎった。「そういえば、『母校のように7回KO勝ち』って言っていたな…。行けたら行こうと思った」。今夏の甲子園で、母校の中京学院大中京(岐阜)が初戦の2回戦、3回戦と7回に大量得点を入れて逆転勝ち。準々決勝でも7回に反撃の2点を入れて逆転するなど快進撃。初の4強入りを決めた。母校がバットで連打なら、田中は拳の連打で勝利をもぎとった。「たまたまですけど、あやかりました」。リング上で、王者は照れくさそうに笑った。

 7月には、母方の祖父・水野高尋さんが78歳の誕生日に亡くなった。「応援してくれていた。(勝利を)天国に届けたい」と、田中は祖父の遺影に向かって言葉をかけた。

最終更新:8/25(日) 12:35
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事