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昆虫由来の赤い食用色素、初めて知った消費者に衝撃 フランス

8/24(土) 10:03配信

The Telegraph

【記者:David Chazan】
 子ども向けのアイスキャンディーなど人気のおやつに使用されている赤い食用色素は、多くの場合、昆虫をすりつぶして作られている。フランスでは、その事実を知った人々が震え上がり、騒ぎになっている。

 消費者団体フードウォッチはこのほど、原材料のより詳細な表示を求める活動の一環として、広範囲に使用されている赤い食用色素「カーマイン」が昆虫から作られていることを指摘した。

 この昆虫はコチニールカイガラムシと呼ばれるもので、北中南米の熱帯および亜熱帯地域に生息しており、サボテンに寄生する。

 この色素が虫をすりつぶしたものであることは以前から一部の人々には知られていたが、今回改めて指摘されたことで、多くのフランス人消費者が衝撃を受けている。

「真っ赤な食用色素のE120番は、コチニールカイガラムシをすりつぶして作られており、原材料として表示されている。しかし、それが小さな昆虫であることに気付く人はほとんどいない」と話すのは、フードウォッチの活動責任者、カミーユ・ドリオス氏だ。

 同団体は、動物由来の原料はその旨を記載するよう製造業者に義務付けるべきだと仏政府に働きかけている。

「大半の人々は、アイスキャンディーに昆虫由来の添加物が入っているとは思いもしない」とドリオス氏は話す。「アレルギー反応を引き起こしてしまうリスクがあるため、物議を醸す商品だ。赤い着色料を使いたければ、例えばビートの根など代用できるものがある」

 コチニールカイガラムシ由来の色素は、ヨーグルトや清涼飲料水、薬、カップケーキ、スパイス、加工肉、ドーナツ、口紅などにも使用されている。

 パリで人気のカフェでは、日刊紙パリジャンに掲載されたフードウォッチのこの活動に関する記事について、活発な議論がなされていた。

「アイスクリームであろうが何であろうが、赤い食品はもう二度と触らない」と話すのはメラニーさん(43)だ。

 一方で、昆虫は安価で持続可能なたんぱく源として徐々に食品として見直されていると指摘する客もいた。

 マルセルさん(33)は、「真の問題は昆虫が入っているということではなく、加工食品がまん延していることだ」「アイスクリームに何が入っているのかを本当に知りたいのなら、アイスクリームメーカーを買って自分で作ればいい」と話した。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:8/24(土) 10:03
The Telegraph

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