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「べっぴんの湯」ピンチ 源泉湧出量が原因不明の急減、水道水加え急場しのぎ

8/24(土) 10:18配信

デーリー東北新聞社

 岩手県久慈市山根町の新山根温泉「べっぴんの湯」で、源泉の湧出量が減少している。地下からくみ上げる揚湯(ようとう)量は7月に毎分12リットルとなり、1995年の開業当初のわずか5・9%に。市は急場をしのぐため、水道水を加える苦肉の策に乗り出した。ただ、湯量減少の原因は分かっておらず、山あいの里で人気の温泉宿はピンチを迎えている。

 温泉は市営で、指定管理者の新山根温泉振興協会が運営している。最大の特徴は東北一の強アルカリ成分。肌がすべすべになると評判で、近年は年間7万人が訪れている。

 揚湯量は95年開業時に毎分205リットルだったが、2017年に50リットル、今年4月に20~30リットルまで減少。さらに7月には12リットルとなり、男女それぞれにある大小の浴場を満たすのに最低限必要な水量を下回った。

 市はこれまで水風呂を水道水に切り替えた他、露天風呂を休業。6月には井戸内の揚湯管を20メートル延長する工事を行い地下300メートルまで下げたが、湯量は回復せず、岩手県に対し今月7日付で加水による温泉成分の掲示内容の変更を届け出た。湯量は日によってばらつきがあり、加水しなくてもいい日もあるという。

 原因は不明だが、源泉の枯渇をはじめ、300メートルより深い露天掘り区間での砂の堆積、地下水の流れの変化などが考えられる。

 市は周辺の湧水調査も進めているが、今のところ有力な水源はない。市観光交流課の久松希美子課長は「まずは減少の原因を探り、今後の源泉確保策を検討したい」と話し、早急に対策に乗り出す方針だ。

デーリー東北新聞社

最終更新:8/24(土) 10:18
デーリー東北新聞社

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