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【#しんどい君へ】ゆうこすさん「痛みを知る子は強く、優しくなれる」

8/24(土) 10:04配信

読売新聞オンライン

 若者の自殺が増える傾向にある夏休み明けを前に、悩み、傷つき、苦しんだ著名人たちが、しんどい思いを抱える「君」へメッセージを送る。

ユーチューバー ゆうこすさん(25)

 SNSの総フォロワー数150万人以上と人気を集めるゆうこすさんだが、中学校時代は「ぶりっ子」と悪口を言われ、クラスメートの多くから嫌われ、その後、ニートも経験した。だからこそ、同じ境遇の若者に向けては、「教室以外に居心地のいい場所を作ってほしい。痛みを知っている子は将来、今の何倍も強く、優しくなれると思います」と語りかける。

          ◆

 中学生の頃は少女マンガが好きで、恋愛もしたくて、かわいくいたいと思っていました。持ち物の色がピンクだったり、レースがついていたり、休み時間に男の子に話しかけにいっていました。でも、そうした行動がクラスの女子から「ぶりっ子」と非難されました。
 当時はクラスメート30人が自分の世界の全て。みんなに嫌われるのは世界から追放されたようでつらかったし、めげました。陰で悪口を言っている子たちと一緒にいたくなくて、5、6時間目から学校に行き、部活動の吹奏楽に参加して帰る生活でした。
 心の支えになったのは、インターネット。自分でホームページを作ったり、好きな音楽のサイトを見てコメントしたり。チャットにもはまりました。趣味や好みが合う人がたくさんいる。世界が広がったことで居場所ができ、安心しました。

1年間のニート生活も

 元々アイドルが好きで、高校2年の時にHKT48に入りました。芸能コースのある高校に転校したのですが、勇気を出して自分から「私って、ぶりっ子なんだ」と言うようにすると、クラスに受け入れられるようになりました。
 1年ほど活動してHKT48を辞め、上京したのですが、事実無根の内容がネットに書かれるようになりました。街行く人たちが自分を指さしてやゆしているように感じられ、人に会うのも苦痛になりました。結局、実家に戻り、約1年間ニート生活を送りました。
 SNSで発信は続けていましたが、「今日はこんなランチ食べたよ」とか、「楽しいことがあったよ」とか、無理して充実した姿を見せていました。なりたい姿と、どうしていいか分からない現実に葛藤し、開いたイベントの参加者が3人ということもありました。
 気づいたのは、自分に確固たる意志がないと、人に応援してもらえないということ。本当に自分が好きなコスメや服の紹介など、モテたい子たちの背中を押すような内容をユーチューブやツイッター、インスタグラムなどで発信するようになりました。フォロワー数も増えましたし、心の底から好きで楽しんでいることって伝わるんです。

 私は、人から共感を得て応援してもらうことを仕事にしています。だから、つらい過去もプラスになったと言えますが、今、本当に悩んでいる子たちに「将来プラスになるよ」とは言えない。
 でも、ネット上でもいい、教室以外に居心地のいい場所が作れると、世界は明るく見えてきます。好きなことだけをしていると心の状態は安定してきますが、つらい時は病院などの専門機関に相談してほしい。人を頼るのは恥ずかしいことではないし、自分を大切にするのは誇らしいことです。
 痛みを知っているからこそ、乗り越え、立ち直ることができたら、今の何倍も強く、優しくなれると思います。

最終更新:8/24(土) 10:04
読売新聞オンライン

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