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「逃げろ」だけでは無責任 子どもの居心地のいい場所を見つけるために

8/24(土) 11:04配信

BuzzFeed Japan

夏休みがもうすぐ終わろうとする今、ひとりぼっちでつらい思いをしている子どもがたくさんいる。

学校に行きたくない。でも家にもいられない。どこにも自分の居場所がない。

追い詰められていく心にどうやったら手を差し伸べることができるのだろう。

発達障害の専門家で、不登校の子どもや学校に行きしぶる子どもを長年診てきた小児科医、平岩幹男さんにお話を伺った。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

不登校、行きしぶりも含めたらもっと多い

ーーなぜ子どもの自殺や不登校は増えているのでしょう。

まず、現状を把握しましょう。厚生労働省の人口動態統計によると、2017年に10歳から14歳までの死因でもっとも多いのはがんを抜いて自殺になりました。大人の自殺が減っているのに対し、子どもの自殺は食い止めるための効果的な手段が見出せていません。

日本財団が2018年に18~22歳の若者を対象に行ったインターネット調査では、3割の若者が本気で自殺をしたいと考えたことがあると答え、もっとも多かった理由は「学校問題」で約半数を占めました。

この学校問題を詳しく見るといじめが多く、いじめや不登校を経験した若者の多くが自殺を本気で考えていたことがわかりました。

ーー小中学生の不登校は13万人と言われていますから、それは深刻ですね。

13万人だけではありません。不登校の定義は年間30日以上欠席することですが、30日まで行かなくても学校に行きたくない「行きしぶり」の段階の子どもはもっと多くいるのです。

「お腹が痛い」「頭痛がする」「布団から起きられない」「トイレから出られない」などと訴えて、学校に行きたがらない経験をしたことがある人は多いでしょう。

日本財団の「不登校傾向にある子どもの実態調査」では、不登校まで行かない年間欠席数が30日未満の子どもは全中学生の1割以上に当たる約33万人と推計されています。自殺の可能性も決して他人事ではないのです。

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最終更新:8/24(土) 11:04
BuzzFeed Japan

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