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“一強時代”の終焉も…競争力が上がるセリエA、スペクタクルなスクデット争いの予感漂う

8/24(土) 15:31配信

GOAL

 2019-20シーズンのセリエAは、近年にないほど「不確定要素」に満ちた状況で開幕を迎えようとしている。

文=片野道郎(イタリア在住ジャーナリスト)

 その大きな理由は2つ。まず、スクデット8連覇中のユヴェントスを筆頭に、インテル、ローマ、ミランと、ビッグクラブの多くが監督交代に踏み切り、新しいプロジェクトをスタートしたこと。もうひとつは、多くのチームが開幕を目前に控えた現時点でも補強を終了しておらず、チームとして未完成の状態にあることだ。
 
ここ数年のセリエAは、王者ユヴェントスが前半戦のうちから独走体制を築き、シーズンが折り返し点を回ったか回らないかという時点ですでに、スクデット争いに事実上の決着がついてしまうことが多かった。しかし、今シーズンはそれとは違う展開になりそうな予感に満ちている。
 
 総合的な戦力にチームとしての完成度を加味して考えれば、ユヴェントスのスクデット9連覇を脅かす可能性があるのはナポリ、そしてインテルだろう。

継続性で優位のナポリ

 カルロ・アンチェロッティ体制2年目のナポリは、補強という点ではそれほど派手な動きがないものの、逆にそれゆえにチームとしての安定性、継続性という点ではライバルに対して一日の長がある。アンチェロッティは昨シーズンを通して、サッリ前監督時代からの基本構造を保ちつつ、戦術的な縛りを減らして攻守のメカニズムをシンプルに整理し、一人ひとりが個人能力を発揮しやすいチーム組織を作ってきた。それが定着した今シーズンは、高いレベルのパフォーマンスを安定して発揮し、少ない取りこぼしで勝ち点を積み上げる土台ができている。過去4シーズンにわたり、常に勝ち点80前後を挙げて2位の座を保ってきた(2016-17シーズンのみ僅差で3位)ことを考えれば、今シーズンも優勝争いに絡む可能性は高い。 ユヴェントスが躓いて優勝ラインが勝ち点90を下回るような展開になれば、悲願のスクデットも現実味を帯びてくるはずだ。

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最終更新:8/24(土) 15:31
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