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家族とオープン2+2 BMW 2002カブリオレ/トライアンフ・スタッグ 後編

8/24(土) 16:50配信

AUTOCAR JAPAN

リアシートは10歳以下の子供か荷物用

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


1973年式の丸いテールライトを持つBMW 2002カブリオレは、ティム・カラハンが11年ほど所有しているクルマ。その間にエンジンはリビルトされ、ボンネットも新調された。カラハンによれば、恐らく15番目のオーナーだという。

【写真】2002とスタッグ 2+2オープン (33枚)

バウアー社のクルマが好きなカラハンは、2002カブリオレを日常的に使用している。でももう一台の愛車、3.0CSiの方が気に入っているそうだ。「わたしの妻はクルマが好きではないんです。このクルマは少し女性的な雰囲気がありますね。信頼性は高く、1カ月くらい停めておいてもエンジンはすぐに目を覚まします」 とカラハンは話す。

スタッグも同じだが、2002カブリオレのリアシートも、10歳以上の人間には少々快適性に欠ける+2ではある。トランクにしまってある屋根を付けて、クーペのようにも走れるし、リアセクション畳んでをオープンにすることも可能。サイドドアはフレームレスだが、Bピラーのロールバーとフロントガラスをつなぐフレームが付く。デザイン的には少々不格好でも、ボディ剛性の面では効果的だ。

大きなクラムシェル形状のボンネットはフロントヒンジ。エンジンルームには後付のストラットブレースが追加されている。デュアルATEサーボと傾斜してマウントされた直列4気筒は、BMWの成功を支えた組み合わせ。コンパクトで高効率。洗練されておりレスポンスもいい。ソレックス製のキャブレターは1基のみで、控えめではああるものの、マニュアル・トランスミッションを上手に操れば、3.0Lのスタッグに匹敵するパフォーマンスを発揮する。

当時としては最も優れたドライバーズカー

ドアを開けて快適なポジションを見つけてみる。メーターが3つ並んだインスツルメントパネル。ステアリングコラムの両側には、足元用が独立した、ヒーターのコントロールアームが付いている。シートに座ってみると、ステアリングの角度やペダルのポジション、カシっとした操作系の重み付けなど、BMWがドライバーから高い支持を得ることになったことを理解できる。

独特の音を発するスターターモーターを回すと、エンジンはすぐに目を覚まし、穏やかなアイドリングを始める。6000rpm以上回るエンジンのカムシャフトはチェーン駆動だ。サルーンのボディに100ps/t近いパワーウェイトレシオを持ち、1968年当時としては最も優れたドライバーズカーの1台だった。

フラットなトルクカーブのおかげでエンジンは上品にも扱いやすい。ステアリングの操作は、現代のクルマと比較すると低速域では重たいが、フィーリングはいい。カブリオレであっても、アクセルを踏み込めば充分に活発なこともわかる。

ショートストロークでスムーズに動くシフトレバーと、鮮明で漸進的につながるクラッチの組み合わせで、マニュアル・トランスミッションの操作も楽しい。シフトアップを決める毎に、小さなクルマとの関係が密になっていく印象すらある。ルーフの開かない2002と同じように楽しめる感覚は、とても密度が濃く、ドライバーへ自信を抱かせてくれる。

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最終更新:8/26(月) 10:27
AUTOCAR JAPAN

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