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大和高岡店あす(25日)閉店 売上38億円、見えぬ受け皿

8/24(土) 1:10配信

北國新聞社

 大和高岡店(高岡市)は25日、閉店する。直近で年間38億円以上を売り上げたが、営業終了後は現在地にサテライトショップを残すのみとなり、立地する中心市街地では消費の大きな受け皿が見つからない。郊外のイオンモール高岡が増床で存在感を強める一方、大和周辺は「まちなかのシンボル」が消え、街の空洞化が避けられない状況となっている。

 大和高岡店は地下1階から地上8階までの再開発ビル「御旅屋セリオ」の8割を占める。地下1階から地上5階の物販フロアに加え、7階でレストランを営業する。

 9月11日にオープンする高岡サテライトショップの広さは地上1階フロアの半分にも満たない。大和は売り上げ計画について明らかにしていないが、担当者は「かなり小規模になる」と見込む。

 ビルの1、2、5階には大和とは別の専門店が残って営業を続けるが、女性向けの洋服を扱う1店舗は閉店が決まった。地下1階と3~5階、7階にできる空きスペースへの新規出店希望はいまだゼロという。

 大和に面する御旅屋通り商店街の高場章理事長は「大和閉店後は集客力のある公共施設など新しい目玉が加わらないと、民間の進出は難しい」と見立てる。ビルを管理するオタヤ開発(高岡市)は市に公共施設の入居を求めるが、結論は出ていない。

 御旅屋セリオでは食品売り場と飲食店がなくなる。「野菜や総菜を買える食品売り場がなくなると大変。洋服や雑貨とは違って毎日のことだから」。近くに住む女性(75)がこう話すように、食品の販売を望む地元住民は多い。

 市中心部の低迷と対照的に拡大路線を突き進むのがイオンモール高岡だ。大和のサテライト店開業の3日後となる9月14日、増床棟がオープン。約200店舗を構える北陸最大級の商業施設に生まれ変わる。

 県宅地建物取引業協会高岡支部の酒井誠支部長は「一定規模以上の店の出店を検討する人は、まずイオン周辺で土地を探すケースががほとんどだ」と説明する。大和周辺は比較的規模が小さい飲食店の進出がぽつぽつある程度という。

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最終更新:8/24(土) 1:10
北國新聞社

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