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溺死した青年のGoProを発見したYouTuberが、SDカードを遺族に返還

8/25(日) 12:01配信

ギズモード・ジャパン

まさにメモリー(想い出)カードとなりました。

スキューバ・ダイビングで「宝探し」をし、その様子を録画するべく、テネシー州の滝壺に向かったYouTuberのリッチ・アロハさん。彼は水中からドローンやiPhoneやGoProなどが見つからないかな? と期待していたようです。するとGoProを発見し、前後のプロテクトが割れていたものの、中身のSDカードは無事だったことを確認。

ですが記録されていた映像には2年前にそこで溺死した若者の元気な姿が映っており、悲しみに明け暮れる両親に、ちょっとした幸せをもたらすことになったのでした。

溺れた若者は泳ぎが得意だった

米テレビ局「WSB-TV」に語ったアロハさんいわく、その公園を管理するレンジャーから「数年前に溺れた人の物に気を付けるように」と言われていたそうです。その人とは、2017年6月に、フォスター・フォールズ保養地にて遊んでいて溺れてしまったリチャード・ラグランドさん。彼は当時22歳の州兵で、泳ぎが得意なことで知られていたのでした。なので事故当時、悲報を聞いて特に驚いたのはお父さんだったのだそうな。そして当時、一緒にいた友達はリチャードさんが水の上に上がってこないことに気付き、助けようとしていたことも伝えられています。

掘り起こされたGoPro

アロハさんは、リチャードさんが溺れたのと同じく、水中で自分が潜る姿を撮影しました。映像では、水中でGoProを掘り起こしたときに興奮して叫んでいる様子が映っています。

GoProは埋まっていて、最初はマウント用の固定ネジの先が出ているだけだったのでした。そしてSDカードをチェックしたら、GoProはリチャードさんの生前最後の姿が映っていたことに気付いたのだそうです。彼はWSB-TVにこう話しました:

映像を通して見て、「オー・マイ・ゴッド、これはあの彼だ」と思わず口に出していました

苦労の末、両親と連絡が取れた

そこでリチャードさんの両親、ロビンとゲイリー・マクリアー夫妻を探し出し、GoProの中で損傷のないままだったSDをカードをふたりに渡すことに。母のロビンさんはWSB-TVに対して、亡くなった息子の姿を再び見ることは「魂が身体を離れていくような体験だった」と語っています。

彼が検索に努力を費やし、何度も電話を寄越し、私たちと連絡を取るまで諦めなかったことは、私たちにとっては天にも地にも代えられないことです

夫妻はWSB-TVに対して、これまでずっと、息子は本当に溺れたの?という疑問が残っていたと話しました。

リチャードさんが亡くなった直後、公園のレンジャーが送ってくれた手紙には、友人らが録画したリチャードさんの最後の映像が収められたUSBが同封されているはずだったのですが……開封してみると、誰かがそのUSBを盗んだようで胸が張り裂ける想いを味わっていたのでした…。

突如舞い降りた希望

ですがそれから2年後。捻れた運命に導かれ、新たに息子の実写映像が記録されたSDをカードが届きました。夫妻は最初、SDカードの冒頭部分を少し見ただけだったのだそうです。ロビンさんはそこで、「リチャードはリチャードらしく、その瞬間を精一杯生きていました」、とWSB-TVに話しました。

そしてふたりは、いつか映像の終盤まで見て、息子の身に何が起こったのかを深く理解できたら、と願っているそうです。

Source: YouTube (1, 2), WSB-TV

岡本玄介

最終更新:8/25(日) 12:01
ギズモード・ジャパン

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