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難病「アミロイドーシス」治療薬開発へ研究室開設 国内初

8/25(日) 11:10配信

長崎新聞

 長崎国際大薬学部の安東由喜雄教授は、異常なタンパク質が臓器に沈着することでさまざまな障害を引き起こす難病「アミロイドーシス」の治療薬を開発する研究室を同大に開設した。日本アミロイドーシス学会によると、この疾患専門の研究室は国内で初めて。
 アミロイドーシスは、体内にある可溶性のタンパク質が、何らかの原因で難溶性のタンパク質「アミロイド」に変化し、全身の臓器に沈着することによってさまざまな機能障害をもたらす疾患群。原因となるアミロイドはこれまでに30種類以上見つかっている。
 全身の臓器に沈着する「全身性」と、一つの臓器のみに沈着する「限局性」の2種類があり、限局性では、脳にアミロイド(老人斑)が沈着することで発症するアルツハイマー病などが挙げられる。
 安東教授は熊本大大学院医学研究科で1987年から研究を始めた。卒業後も同大で調査を続け、30年以上にわたって第一線で活躍。新たなアミロイドーシスの発見や、抗体を使ってアミロイドを溶かす治療法の提唱をしてきた。4月に長崎国際大に赴任。研究室「アミロイドーシス病態解析学」を開設した。
 アミロイドがつくられる原因は今も分かっていない。研究室ではアメリカの製薬会社と協力し、原因解明や治療薬の開発に取り組む。来年4月からは薬学部の5、6年生を受け入れ、ともに研究を進める。
 安東教授は「アミロイドーシスは大きな病気であるにもかかわらず、認知や理解が進んでいない。研究者の育成は急務。薬を開発して、苦しむ患者をなくしたい」と話している。

 【略歴】あんどう・ゆきお 大分県別府市出身。熊本大大学院医学研究科修了。熊本大で医学部長、大学院生命科学研究部長などを歴任。2016年に世界アミロイドーシス学会理事長に就任した。66歳。

最終更新:8/25(日) 11:15
長崎新聞

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