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病児のきょうだい温かく見守る 横浜で9月、研修会

8/25(日) 13:50配信

カナロコ by 神奈川新聞

 病気や障害のある子どもと家族を支援する認定NPO法人「スマイルオブキッズ」が、小児患者のきょうだい児支援の研修会を9月14日、開く。同法人は県立こども医療センター(横浜市南区)近くで運営する患者・家族の滞在施設「リラのいえ」(同区)で、きょうだい児の保育事業を実施するが、運営資金の確保や幅広いケアの対応など課題も多い。研修会では保護者、専門家、自治体関係者が一堂に会し、解決策やヒントを探る。一般の参加者も募集している。

 保育事業は同施設オープン8カ月後の2009年2月にスタートした。同法人理事長の松尾忠雄さん(75)は「家族はどうしても患者中心の生活となる。孤独感や疎外感を抱えこみやすい、きょうだい児を温かく見守りたい」と話す。

 昨年度の延べ利用者数は県外45人含め計455人。中には1年間に74回、預けた保護者もいた。

 利用料は、小林製薬青い鳥財団の助成を受けた本年度に限り1時間300円。通常は1時間500円だが、保育事業は赤字が続いていたという。松尾さんは「残された子どもを預けることができ、その子の世話を心配せずに病棟でしっかりと看病できるという親もいる。研修会を通じて多くの人にきょうだい児保育を知ってもらい、幅広い支援につなげたい」と力を込める。

 研修会のもう一つの狙いは、受け入れ側の課題を共有できる場作り。同法人保育担当の責任者の松島より子さん(60)は「小さなきょうだい児たちが悩みや問題に直面したとき、対処の手助けができるように勉強したい」と期待する。

 きょうだい児預かりは、ボランティア団体「オレンジクラブ」が中心となり、県立こども医療センター内でも実施しており、無料で原則1時間。ボランティアと非常勤職員の保育士が月、水、金曜に奮闘するほか、日曜午後には県立保健福祉大学の学生ボランティアも遊び相手となっている。松島さんは「さらに連携を深めながら、支援の輪を広げていきたい」と話す。

 研修会では、大阪で小児患者のきょうだい児をサポートするNPO法人の代表者が講演するほか、県立保健福祉大の教授も交えて、パネルディスカッションを行う。参加無料。午後1時半から。問い合わせは研修会担当者電話080(5939)9978、研修会HPはhttp://www.smileofkids.jp/kyodai_kensyu.html。

神奈川新聞社

最終更新:8/26(月) 16:36
カナロコ by 神奈川新聞

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