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「お菓子やめました」だけではないAndroidの変化

8/25(日) 8:50配信

ITmedia NEWS

 Googleさんがほぼ例年通りのスケジュールで、次期Androidの正式名称を発表しました。例年通りじゃなかったのは、続いてきた“お菓子ネーム”が、ついになくなったことです。正式名称は「Android 10」になりました。

右が新しいドロイド君

 これまでAndroid Qと呼ばれていた次期OSは、ただの「Android 10」になります。

お菓子ネームを付けない理由

 Googleの正式な説明では、これまで、LollipopのようにLとRの区別がつきにくい人(日本人のことかな)がいたり、Marshmallowがポピュラーじゃなかったり、Pieってお菓子じゃないでしょと思う国があったりして、グローバルなOSにふさわしくないから、やめることにしたんだそうです。Qで始まるお菓子で、グローバルなものがなかったというのも大きいはずだと、ちまたでは言われています。キッシュ(Quiche)とかキノア(Quinoa)とかはお菓子じゃないし、Queen of Puddingsは英国だけでポピュラーだし。

 一応ここに、これまでのお菓子ネームを並べておきます。

2009年 4月:Cupcake(1.5)
2009年 9月:Donut(1.6)
2009年10月:Eclair(2.0~)
2010年 5月:Froyo(2.2)
2010年 6月:Gingerbread(2.3)
2011年 2月:Honeycomb(3.0)
2011年10月:Ice Cream Sandwich(4.0)
2012年 7月:Jelly Bean(4.1~)
2013年10月:KitKat(4.4~)
2014年11月:Lollipop(5.0)
2015年10月:Marshmallow(6.0)
2016年 8月:Nougat(7.0)
2017年 8月:Oreo(8.0)
2018年 8月:Pie(9.0)

 こうしてみると、確かに日本ではFroyoとかHoneycombとかはピンと来ませんね。

 それに、このままがんばってZまでお菓子を続けたとして、その後はどうする、と考えると、バージョン10というきりのいいところでやめるのは妥当です。

恒例の銅像はどうなる?

 ところで、そうなると恒例のGoogle Plex(Googleの本社キャンパス)に設置してきたお菓子にちなんだドロイド君(正式名称はない、というのが一般的な見解ですが、Googleはかつては「Bugdroid」と読んでいて、いつのころからか公式ブログで「Android Robot」と呼ぶようになっています)の銅像はどうなるのでしょう?

 マシュマロのころは、こんな楽しそうな動画で銅像を紹介していました。

 お菓子じゃなくなっても、銅像セレモニーは続けるそうです。Googleが数週間前に開いた一部のメディア向け発表会に参加したThe Vergeによると、今後は「10」とか「11」とかの銅像を設置するんだとか。どんなデザインになるのかな。

Androidのロゴのデザインと色も変わる理由

 お菓子ネームがなくなることばかり話題になっている感じですが、Androidのロゴも変わります。オリジナル、2014年のアップデート版、今回の新ロゴの3つを並べてみると、視認性が上がったことが分かります。

 ちなみにオリジナルは2010年にGoogle社内のデザイナー(当時)、イリーナ・ブロックさんがデザインしたそうです。

 今回のロゴ変更の一番の目的はアクセシビリティ。フォントのデザインをより読みやすいものにして、色も緑から黒に変えました。さらに、これまでは文字だけだったところにドロイド君の頭を追加。

 Androidといえば緑色が浮かぶほど、緑がテーマカラーとして定着していましたが、実は緑は色覚障害のある人にとって見分けにくい色なのです。なので黒に変更。

 ドロイド君がちょっと青っぽくなったのも同じ理由です。青を混ぜて、色覚障害の人にも見やすくしました。目の位置が少し下になったのは、その方がかわいく見えるからです。

 オリジナルの色はPANTONE 360 Cという色で、RGB(赤緑青)は120、194、87。新色はPANTONE 2412 CでRGBは61、220、132です。青が増えた。

 青緑だけでなく、Android周辺に使う色を新たに決めたそうです(開発者がこれに従う必要があるという話ではないです)。

 新ロゴ決定についてのデザイナーさんたちの説明動画をコラムの最後に転載しておきます。

 ところで、ドロイド君が頭だけになったのをじっと見ていたら、なんだか違う感じに見えてしまって、どうしても落書きしたくなっちゃいました。

 お菓子ネームをやめるのも、ロゴデザインを変更するのも、Androidがすべての人のためのOSだから、可能な限りインクルーシブ(包括的)でアクセシブルでなければならない、というせっかく高尚な話なのに、ごめんなさい。

ITmedia NEWS

最終更新:8/26(月) 9:17
ITmedia NEWS

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